ホモ・サピエンスの歴史から考える現代人の健康生活

ヒガシ

こんにちは。

熊本の鍼灸整体師ヒガシです。

「サピエンス全史」という書籍から、現代の健康について考えさせられることがあったので、そのことを記事にしました。

考えさせられたというのは、ヒトの体は、現代の生活様式にまだまだ適応できていないということです。

適応できていないがゆえに、生活習慣病が現れたり、精神を病んだり、腰痛や肩こりが起ると、僕は考えています。

つまり、現代の仕事の主流であるデスクワークという働き方や、将来のことを考えてしまう習慣、栄養(特に、糖質)の摂りすぎは現代人の体にも適合できていないことをしっかり認識しておくことも大切なのではないかと思うのです。

なるべく狩猟採取民族のような生活を送ることが、健康に良い過ごし方につながるのではないでしょうか。

この記事では、われわれホモ・サピエンスの歴史に少し触れて、狩猟採取民族の中から学ぶべき生活様式について述べていきます。

われわれホモ・サピエンスの先輩の生き様を参考にすることで、あなたの健康についての意識を高めるための糧にしてください。

ホモ・サピエンスの歴史

ホモ・サピエンスの歴史から考える現代人の健康生活

「サピエンス全史」によると、250万年前に、ホモ(ヒト)族が現れます。

その後、7万年前に認知革命が起こります。

認知革命というのは、言葉が生まれて、その言葉を使ってヒトがコミュニケーションを取れるようになったことです。

さらに、コミュニケーションを通して集団で生活できるようになり、ホモ・サピエンスはますます進化して、数も増えていくことになります。

そして、現代の健康との関係として注目に値するのは、認知革命後の農業革命と科学革命になります。

まず、農業革命は1万2千年前に起こります。

1万2千年以前は、われわれホモ・サピエンスは狩猟採集民族だったのです。

ホモ属が誕生して農業革命が起こるまでに、248万8千年、ホモ・サピエンスが誕生して農業革命が起こるまでに5万8千年です。

なんだか気が遠くなるような年月ですよね。

さらにその後、科学革命が起こるのが現代から500年前です。

500年前と言ったら、日本は室町時代くらいで、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を発見するくらいです。

このころになると、現代のデスクワークのような働き方を一部の人々がしていたかもしれません。

しかし、電機などはありませんので、ごく限りられた時間いないのでデスクワークだったのではないしょうか。

そして、産業革命が200年前で、このころにようやく蒸気機関などの機械が出てきます。

インターネットやPCなどが普及し始めたのは、ごく最近で50年前くらいです。

農業革命の功罪

ホモ・サピエンスの歴史から考える現代人の健康生活

農業革命が起こり、米や麦などの腐らない穀物を収穫することで、人々は余剰を手に入れることができて、人口が増えました。

余剰ができると、それを蓄えることができるいようになります。

蓄えができると、それを守るために国家ができ、経済が起こります。

ホモ・サピエンスにとって飛躍のきっかけとなった革命です。

しかし、農業革命はメリットのみではなくデメリットを兼ねそろえていました。

デメリットとしては、集団生活をすることにより、疫病が流行ったり、蓄えを奪い合うために戦争が起こったり、持つ物と持たざる者といった貧富の差ができたりなどです。

健康面での農業革命のデメリットは、”精神的な不安””栄養の偏り”、”腰痛や肩こり”の問題などです。

腰痛や肩こりは、直立歩行がきるようになったときからありましたが、農業をすることでさらに悪化したようです。

農業がもたらした精神的な不安やストレス

農業革命がヒトにもたらしたものは、余剰です。

余剰があるということは、蓄えることができます。

さらに、保存が可能な米や麦などは長期間、蓄えることができます。

対して、狩猟採集民時代の肉、魚、植物、果物などの食べ物は、保存ができなくて腐ってしまいます。

木の実などの一部は、少し保存がききそうですが、摂取カロリーの大半占める食べ物は、保存できないようなものに頼っていたのだと考えられます。

保存ができないうことは、余剰や蓄えもないわけで、自分の蓄えたものがなくなったり奪われたりする心配もなさそうです。

これは、まさに執着するものがない状態です。

さらに、蓄えがあると生活になると、毎日、食物を調達する必要がないため時間的な余剰もできます。

時間に余剰ができると、将来のことを考えたり、過去のことに思いをはせる時間もできます。

そうやって将来のことを考え、不安になったり、過去のことに思いをはせて後悔したりすることで精神的な不安を抱えるに至ったのかもしれません。

さらに、農業革命が起こり経済ができることで、お金の心配をしたり、貧富の差ができることで、他の人と比べてウズウズしたりするのも精神的なストレスとなったのかもしれません。

農業がもたらした栄養の偏り

農業革命で急激に増えた植物は、麦や米など穀物です。

麦や米に含まれるのは、炭水化物です。

炭水化物は、糖質と食物繊維からできています。

対して、狩猟採取民族は、毎日、違った土地や場所で狩りを行うことで、食べるものも毎日違っていたかもしれません。

そのため、いろいろな食べ物からいろいろな栄養を摂ることができました。

農業で米や麦が主食になることで効率よくエネルギーを摂取できるようになりましたが、糖質を摂りすぎるようになり栄養が偏ったのかもしれません。

農業革命で単一の動作が増えた

農業をすることで、単一の動作が増えてしまった側面もあります。

狩りや採集は、いろいろな動作をしてそうですよね。

動物に向かって石を投げたかもしれないし、木に登って腕を思いっきり伸ばして木の実を取ったかもしれない、もちろん歩いたり走ったりもしたことでしょう。

対して農業の場合は、たとえば、米の栽培をイメージしてみてください。

稲を、腰を曲げて植えて、また腰を曲げて稲を採取する。

あまり走りもしないし、腕を思いっきり伸ばしたりもしません。

動作も、狩りや採取に比べると単一な繰り返し動作が多そうです。

農耕を行っていた古代人にも、実はヘルニアの人もいたそうです。

こうやって農業は、人類に肩こりや腰痛をもたらした側面もあるのかもしれません。

農業に適合していないヒトのカラダ

まだまだ、狩猟採取民族の歴史の方が農業の歴史よりも長いので、ヒトはまだ農業に適応できていないのかもしれません。

そのため、将来のことを考えて、継続的に不安になってしまうと、自律神経が乱れて健康が脅かされたりします。

多量の糖質を処理できるような体のつくりになっていないので、摂りすぎると糖尿や肥満になってしまいます。

さらに、体の構造が農業に適応していないので、痛みという危険信号を体が肩こりや腰痛という形で発信しているのかもしれません。

なんてたって、ヒト属の狩猟採取の歴史は248万8千年であり、農業の歴史は1万2千年にしか過ぎないのです。

現代の生活様式はなおさらヒト合っていない

現代の生活様式はなおさらヒト合っていない

たとえば、現代のデスクワークの様式は一般的に定着して、おそらく100年もたっていないのではないのでしょうか?

一部の人は、科学革命がおこった500年前から、もしかしたらデスクワークをしていたのかもしれません。

それでも、500年です。

250万年のうちの500年ってものすごく、ちっぽけに思えませんか?

この500年前から徐々に始まったような生活様式に体が適応できないのも、無理はありません。

もしかしたら、あと240万年くらい今のままの生活を送れば、体も適応して将来のことを不安に思ったり、糖質を摂りすぎたり、デスクワークを15時間くらいしても健康にはなにも問題のない状態になるのかもしれません。

しかし、まだ500年しかたっていないので、今の生活様式のままだと健康に悪いということが言えます。

狩猟採集民族に学ぶ健康に良い生活

 

まったく狩猟採取民族のような生活をするのは無理ですが、少しでも意識してみることで健康的な生活を送るヒントになるかもしれません。

今日のことだけ考える

狩猟採取民族は、明日のことなど考える余裕はありません。

蓄えもないので、今日、食べるものを手に入れることで精一杯です。

今日のことだけ考えて、今日という日を、一生懸命に生きるのが狩猟採取民の生き方です。

サピエンスの歴史上で勃興したキリスト教の聖書にもこのような言葉があります。

「あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」

農業革命後のホモ・サピエンスは、今と変わらず、将来について不安を感じていたようです。

糖質を摂りすぎない

人間の体は、糖質を処理するのが実はうまくはありません。

なぜなら、狩猟採取民族時代を含めて近代くらいまで、常に飢餓との戦いの歴史だったからです。

そのため、ヒトの体は飢えには強いけど、過食には弱いということが言えます。

特に、現代は糖質を摂りすぎる傾向にあります。

糖質を摂りすぎないように注意しましょう。

体重が増えているのであれば、エネルギー過多です。

その場合は、白米のごはんは、一日に一杯程度(60g~120gくらい)にとどめる、食滅繊維の割合が多い玄米にするなどの対策を考える必要があるかもしれません。

白いご飯は、おいしいけど、健康には変えられません。

同一姿勢や繰り返し動作をする場合は要注意

デスクワークなどの同一姿勢、農作業、荷物運びなどの繰り返し動作をしている場合は、他にもさまざまな動作を行うようにしましょう。

たとえば、歩いたり、背伸びをしたり、体を後ろのに沿ったり、ストレッチをしたりなどいろいろな動作を心がけましょう。

狩猟採取民族が、いろいろな動作をして生活をしていたことをイメージしてみて下さい。

まとめ

狩猟採取民族をイメージしたような生活をや食事を少しでも取り入れることで、健康に良い生活を手に入れることができます。

特に、

今日のことだけ考えて生活してみる

糖質は摂りすぎない

同一姿勢や繰り返し動作のの合間に別の動きをしてみる

などに気を付けて健康的な生活を送ってください。

参考資料や関連ブログ

文献

サピエンス全史(上)

サピエンス全史(下)

医者が教える食事術実践バイブル2

 

 

ホモ・サピエンスの歴史から考える現代人の健康生活
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