【要約・レビュー】スタンフォードのストレスを力に変える教科書

<「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」ケリー・マクゴニガル著>は、ストレスの正しいとらえ方、付き合い方について書かれた本です。

本書で語られるのは、ストレスは実は、そんなに悪いものではなくむしろ良いものだから、考え方を改めて、ストレスを力に変えて利用していくことを推奨している本です。

ストレスに対して違ったとらえ方をすることで、日々のストレス疲れから解放されるきっかけになるかもしれません。

「闘争・逃走反応」が全てではない

従来は、人間がストレスを受けた際は、闘争・逃走反応が起こると言われていました。

闘争・逃走反応は、ストレスの負の側面のみにスポットあててしまったことで、ストレスにマイナスのイメージに付きまとってしまいました。

そこで、本書では、以上の事実を否定することから始まります。

動物実験の結果

「闘争・逃走反応」が一般的になり世の中にストレスのマイナスイメージが定着してしまった理由として、過去のストレスについてのハンス・セリエやウォルター・B・キャノンの実験が挙げられます。

彼らは、動物実験を行い、その動物たちの反応(これがまさに、闘争・逃走反応)を見ることでストレスのマイナスイメージにスポットを当ててしまったのです。

しかし、彼らの動物についての実験は、生死にかかわるような状況下に動物を置くことをもってストレスとしていました。

生死に関わるようなストレスというのは、強力がゆえに「闘争・逃走反応」を引き起こしました。

しかし、今日のわれわれ人間が日常で被るストレスには、そのような生死にかかわるようなストレスって、実は少ないですよね。

つまり、生死にかかわるほどではないストレスにさらされている我々には、「闘争・逃走反応」とはまた別の反応が体には起きているのです。

「チャレンジ反応」と「思いやり・絆反応」

闘争・逃走反応とは、また別の反応・・・

それが、「チャレンジ反応」や「思いやり・絆反応」と言ったストレスをプラスに変える反応です。

ストレス下の我々人間には、以上のような反応が体に起こることを知り、意識するだけでも、あなたはストレスを力に変えることができます。

実際に、ストレスをプラスにとらえる人とマイナスにとらえる人の考え方の違いでホルモンの分泌が変わることがわかっています。

具体的には、ストレスをプラスにとらえると、脳を成長させるホルモン(DHEA)が増えます。

その他にも、問題に対する能力が高くなったり、仕事に効率的に取り組めたりします。

ストレスに対する考え方を変えるためには、マインドセット介入をするといいです。

マインドセット介入とは

マインドセット介入は、相手にメッセージを伝え、それを受け入れてもらうことです。

マインドセット介入の具体例

たとえば、こんな感じです。

「これまで考えたこともなかったかもしれませんが、実はこんな考え方もあります。あなた自身にも当てはまるでしょうか?」

さらに具体例を挙げると、学校や職場をはじめとする大事な場所で、自分だけが浮いていると感じている人に対して、

「もし自分だけが浮いているような感じがしても、それは君だけじゃない。新しい環境に入ったばかりのときは、ほとんどの人はそう感じるものだから。でも時間が経てばそういう感覚はいつのまにかなくなる」

など伝えることでマインドセットに変化が起きます。

このようなメッセージでマインでセット介入することで、自分だけが浮いていると感じることで起こる周囲の人たちの反応や会話、ちょっとした失敗や誤解が周囲から浮いている証拠のように感じられてしまうことから解放されます。

ストレスにマインドセット介入する

ストレスが悪いものではなく、良いものであるメッセージを伝えてマインドセット介入をすることもできます。

たとえば、

「体にストレス反応が起こるのは、状況に対処するのに必要なエネルギーを集結するためです。たとえば、心臓がドキドキしているのを感じたら、それは心臓があなたの体と脳にたくさんの酸素を送り込もうとして、頑張っているしるしです。」
「不安やストレスを感じたら、体のストレス反応はかえって役に立つことを思い出してください。」

などのようにストレスそのものが良いことであることを伝えることです。

マインドセット介入の成果

マインドセット介入をして「闘争・逃走反応」から、「チャレンジ反応」や「思いやり・絆反応」に切り替えることで、「闘争・逃走反応」の時の血圧上昇や炎症の増加などの反応は見られなくなります。

よって、マインドセット介入によりストレスへの考え方を変えることは、老化を防ぐことができ、健康にも良いということです。

レビュー

僕自身が、ストレスを悪者であるととらえて、排除すべきものだと考えていた。

そのため、ストレスを感じなくするための考え方を追い求めていたが、ストレス自体を良い方向に考えるよ言うのは画期的に感じる。

今後は、ストレスで起こる体の反応を良き方向に考えていきたいと思う。

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