”痛み”に鎮痛薬を使う意味を、考えてみた。

こんにちは。

熊本の鍼灸整体師のひがしです。

あなたは、体が痛いときに鎮痛薬を使った経験がありますか?

ほとんどの方は、鎮痛薬を使ったことがあるのではないかと思います。

今回は、鎮痛薬を使う意味を考えるための記事を書きました。

まず、結論から言うと、

鎮痛薬は治すためにあるのではなく、痛みをしのぐためにあることを認識しておくことが大切』

だということです。

以降は、この結論について、詳しく解説します。

鎮痛薬が治さないのであれば、なにが体を治すのか?

鎮痛薬を使う目的や意味は?

痛みが出ない根本解決のための、痛みのとらえ方とは?

などについて考察しましたので、興味があるかたは続きをご覧ください。

鎮痛薬は、体を治すわけではない

よく鎮痛薬は、対処療法だと言われますが、対症療法の意味は鎮痛薬が体を治すわけではないということです。

あくまでも、症状を軽くするための対処(取り組み)になります。

では、何が体を治すのか?

体を治すのは、あくまでもあなたの体です。

それが、いわゆる自然治癒力です。

自然治癒を実感するのに、分かりやすい事例を一つ紹介します。

創傷治癒

あなたが、料理中に包丁で指を少し切ってしまったことを想像してください。

傷口が血管に到達していれば、傷口からは、まずは血が出てくるはずです。

そして、あなたは、次第にジンジンとした痛みを感じるはずです。

その後、しばらくすると血は止まります。

この時は、あなたは、まだジンジンと痛みを感じているかもしれません。

痛みが少し残る傷口を、よく見ると傷口の周辺が少し赤くなっていることに気づくでしょう。

赤くなっているのは炎症です。

炎症は、外のばい菌と、体を守る兵隊の免疫細胞が戦う戦場です。

さらに、時間が経過すると、血が固まってかさぶたができます。

数日間、かさぶたが残り、その後かさぶたが取れると、なんと!きれいに傷がなくなっているはずです。

あなたが、特別な病気を抱えていなければ、傷口を清潔にしておきさえすると、おそらくは、何もしなくても傷口は、自然となくなることでしょう。

この一連の課程が、自然治癒です。

 

あなたは、これらの傷口を治すために、

意識的に「血を傷口から噴出させよう」とか、「僕は、どれくらい血をふきださせればいいのだろう?」とか、

「免疫を働かせるために、ここはひとつ、傷口の周辺を赤くして炎症を起こしといたほうがよかろう」、

「でも、まだ料理の途中だから、あと1時間くらいは痛くないようにしておこう」

などと、考える必要はありません。

 

体が、自然に傷口に対して、創傷治癒という反応を起こしてくれます。

それが、自然治癒です。

痛みは、自然治癒による警報

自然治癒が働くと同時に、傷口は痛くなります。

なぜ、痛くなるのか?

科学的な固い感じで言うと、「ブラジキニンやヒスタミンが痛みの感覚器を刺激するからだ」と言えるかもしれません。

柔らかく比喩的に話すと、

「自然治癒というあなたの相棒が、体の危機をあなたに知らせているのだ」

とも、言えるかもしれません。

自然治癒は、痛みの強弱で、損傷の程度を知れせます。

または、局所的に痛くなることで、悪い場所がどこにあるのかを知らせます。

自然治癒は、そういった体の異常や危機を知らせる警報装置を備えています。

自然治癒は、正直な警報装置

自然治癒は、正直な警報装置

自然治癒の警報装置は、あなたの体の異常を、基本的には正確に伝えてくれます。

たまに誤作動を起こす場合があるという研究報告もあります。

そのため、例外があるかもしれないので、”基本的には”としておきました。

若干の例外はあるものの、自然治癒は痛みという形であなたに、体の異常や危機を、正直に、そして正確に伝えます。

自然治癒は、「体に異常があるから、その異常の原因を突き止めて解決してください」

と、あなたに伝えているのかもしれません。

その原因は、仕事を頑張りすぎて休んでないことかもしれないし、運動不足、食べ過ぎなどの生活習慣の乱れかもしれません。

だから、あなたは自然治癒からの警報装置を受け止めて、その原因の究明と解決に取り組む必要があります。

なぜなら、自然治癒は、気前の良い友人や優しい職場の上司のような、いっさいの忖度をしないからです。

 

たとえば、

あなたには、仕事で、明日までに仕上げなければいけない会議の資料があったとします。

でも、最近、忙しいので、頭痛や肩こりが辛くなってきました。

そこであなたは、自然治癒にこのように、相談を持ち掛けます。

「明日までに仕上げないといけない資料があるんです。だから、どうか痛みの警報装置を鳴らさないでください。」

そんなあなたは、自然治癒が次のように答えることを期待しているのかもしれません。

「そうか、それは仕方ない。よし!それじゃ、今日は警報装置を止めるから、会議の資料を頑張りたまえ」と。

しかし、自然治癒はこのような忖度は、決してしないことでしょう。

 

そこで、あなたは、次のように考えます。

「えーい、いまいましい!なんとか、この警報装置を止める手段はないのか?」。

 

自然治癒は忖度してくれないけど、人間の都合で一時的に警報装置を止めるための画期的な道具、それが鎮痛薬です。

鎮痛薬は、自然治癒を小瓶に入れて蓋をするようなもの

いっさいの忖度をしない自然治癒は、相変わらず痛みという警報装置をあなたに、ここぞとばかりに鳴らし続けます。

そこで、あなたはこの痛みを何とかするために、鎮痛薬を使います。

 

鎮痛薬は、自然治癒のやかましい警報装置を、小瓶の中に入れて蓋をするようなものです。

小瓶に入れられた自然治癒は、相変わらず「痛いぞ!痛いぞ!異常だ!異常だ!」と、あなたに原因に対処するように急き立てます。

しかし、蓋をしてしまえば、その警報装置に、あなたは急き立てられることはありません。

それで、あなたは一息つくことができます。

「ふー、これで仕事に取り組めるぞ。」とか、

「やれやれ、今夜をゆっくり眠ることができるぞ。」

という具合に。

このように、一時的に痛みを抑えるために、小瓶のふたを閉めることも時には必要です。

問題は、小瓶に入れた自然治癒をどうするか?

なのです。

自然治癒を小瓶に入れてどうするか?

自然治癒を小瓶に入れてどうするか?

あなたには、自然治癒を小瓶に閉じ込めた後に、次の二つの選択肢があります。

自然治癒を、小瓶から出してあげるのか、

それとも、小瓶に閉じ込めたままにしておくのか。

小瓶から出してあげる場合、自然治癒が働きずらい原因を突き止めて、それを解決しないと、また自然治癒は、けたたましくあなたを急き立てることでしょう。

だから、あなたは、その原因を見つけてそれを解決する方へ進む必要があります。

原因がどうしてもわからない場合は、専門家を頼るといいですが、もしかしたら、自分で考えてみると分かることもあるかもしれません。

たとえば、

最近、休みもなく働きすぎていないだろうか?

デスクワークで座りっぱなしで、運動をまったくしていないということはないだろうか?

食事が、偏っていないだろうか?

家族や友人、職場の人間関係は良好だろうか?

ちゃんと、眠っているだろうか?

ストレッチをして、関節の柔軟性を保つように心がけているだろうか?

など考えて、自分で生活習慣を振り返るのもいいかもしれません。

体が痛い原因なんて、生活習慣にあふれていて、どれが本当の原因かを見つけ出すのは、とても大変です。

でも、次のように考えてみるといいかもしれません。

 

痛みの原因を探る

いつ、どのような動作で、どこが痛いのか?

もしくは、どのようなときに痛みが楽になるか?

ということを考えて痛みを分析したり観察すると、解決の糸口が見つかるかもしれません。

デスクワーク中に痛いのであれば、月並みだけど、やっぱり姿勢が原因かもしれないし、

そもそもデスクワークの時間が長すぎるのかもしれない。

職場の上司の顔を見ると、頭痛がするのであれば、その上司との関わりによるストレスが原因なのかもしれない。

歩くときに腰が痛いのであれば、股関節の柔軟性が乏しくて、骨盤と腰骨がうまく連動していないのかもしれない。

温かいお風呂に入ると、痛みが楽になるのであれば、血行が悪いのが原因かもしれない。

など、考えると、もしかしたら何かしらの原因解決の糸口が見つかるかもしれません。

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痛みを抑え続けると、どうなるか?

原因解決を差し置いて鎮痛薬で痛みを抑え続けると、また別のシナリオが待っているのかもしれません。

 

あなたの自然治癒は、あなたに忖度せずに、痛みという警報装置の音をさらに大きくします。

でないと、鎮痛薬という小瓶に入れられて蓋をされているので、体が危機にあることを、あなたに気づいてもらえないからです。

鎮痛薬で蓋をし続けると体は、どんどん悪くなります。

自然治癒は、あなたの心身の危機を、痛みという警報装置で、ずっとあなたに送り続けます。

警報を無視し続けると、自然に治るのにも時間がかかるようになり、なかなか警報装置が鳴りやまなくなるかもしれません。

 

ただし、鎮痛薬を使うことが悪いことではありません。

人間社会の一員で生きていれば、痛みを抑えてでも、やらないといけないこともあるし、痛みが辛いというのは、精神衛生上もよくありません。

そして、鎮痛薬は痛みを取るという対処療法としては、効果的だと個人的には思います。

僕は、鎮痛薬に感動したけど・・・

僕は、鎮痛薬に感動したけど・・・

僕が、最近、鎮痛薬を使ったのは、歯医者で親知らずを抜いた際です、

親知らずを抜いたらそこに傷ができるので、施術後も痛みが残ってしまいます。

痛みが辛い状態だったので、歯医者でもらった鎮痛薬を、その日の夜に使いました。

そして、鎮痛薬を、飲むとスーッと痛みが退いていきました。

僕は、鎮痛薬を、ほとんど使わないので、普段は触れることのない鎮痛薬の効果に感動しました。

本当に、すごいと思いました。

こういった場合は、歯医者で抜歯した際の傷跡が治ると、鎮痛薬を使わなくてもいずれは痛みがなくなるわけです。

つまり、抜歯は一回こっきりであるため、抜歯が済んでしまうと原因である傷は、いずれ癒えます。

痛みがなくなる見込みがあるので、それまでは、とりあえず痛みをしのぐという目的があります。

そして、見込み通りに、このブログを書いている現在は、鎮痛薬は飲んでいません。

いわば、鎮痛薬で痛みをしのいでいる間に、自然治癒の力で体が正常に戻ったから、体が痛みを発さなくなったのでした。

 

対して、慢性痛に鎮痛薬を使い続けているというのは、生活習慣の中に痛みの原因があるのに、それを見過ごしている可能性があります。

原因が取れていないから、鎮痛薬を使い続けなくてはなりません。

つまり、問題なのは、あなたの生活習慣の中に、痛みの原因を改善する余地があるのにも関わらず、原因解決の姿勢を取らずに鎮痛薬を使い続けることかもしれません。

(とはいえ、頑張って原因を解決しようと思っても、なかなか解決できないという、心苦しい状況もありえますが・・・)

 

もし、あなたが鎮痛薬を体を治す目的で使っているのであれば、次のことを伝えたいです。

『鎮痛薬は治すためにあるのではなく、痛みをしのぐためにあることを認識しておくことが大切です。』

 

鎮痛薬を使うのは、自然治癒の警報装置を小瓶に入れて蓋をしている状況です。

小瓶に入れた自然治癒は、可能であれば出してあげましょう。

痛みをしのいでいる間に、可能な限り原因を突き止めて、それを解決する方向へと前進しようという思考も大切だと思います。

 

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