- ストレスによる筋肉緊張型の頭痛で毎日が辛い・・・
- ストレスが溜ると筋肉が痛くなる原因を知りたい
- 筋肉の痛みが楽になる方法が知りたい
以上のお悩みにお答えします。
ストレスで筋肉が緊張してしまうことで、次のような症状が出ることは広く知られています。
- 慢性的な肩こり
- 筋緊張型頭痛といって筋肉が緊張することでおこる頭痛
- ストレスによる腰痛
ストレスが原因なので、ストレスを解消したり抱え込まないようにすればいいですが、具体的にどうしたらいいかわからない人もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ストレスが筋肉に及ぼす影響をお伝えします。
- 自律神経の作用によりストレスで筋肉が緊張して、それが長引くと痛くなる
- 痛くなった筋肉を楽にする方法
- 考え方を変えてストレスから解放される方法
この記事を読むことで、ストレスで筋肉が緊張して痛くなる理由と具体的な対策がわかります。
ストレスで筋肉が緊張する理由
ストレスで筋肉が緊張するのは、自律神経の働きによるものです。
ストレスで筋肉を緊張させる自律神経とは
ストレスで筋肉が緊張してしまう原因となるのは、自律神経の中でも、交感神経という体を活動的にするために働く神経によるものです。
対するリラックス型の神経には、副交感神経があります。
自律神経について詳しく知りたい場合は、自律神経についての解説の記事をご覧ください。
そして、交感神経は活動型の神経と言われているように、体を動かすときに働く神経です。
活動をする際には、筋肉を動かす必要があるので、ストレスで交感神経が働くと、筋肉が緊張します。
そして、それが持続することで、だんだんと筋肉にこりができてくるのです。
ストレスを感じると、活動するために無意識に筋肉が緊張する
戦ったり、逃げたりするためには、体を動かすための準備が必要です。
たとえば、血管が細くなることで血圧が上がり、心臓の鼓動は早くなることで、体の全体に活動の源である血液を行きわたらせます。
さらに、肩や首、膝などあらゆる関節を動かすための筋肉も緊張することで、すぐに体を動かせる状態へとスタンバイをします。
そして、これら一連の反応は、自律神経という無意識下で起こる体の反応になります。
意識して、筋肉を緩めたり、緊張させたりできると、ストレスによる筋肉の緊張で困ることはないですよね。
しかし、ストレスで筋肉が緊張する過程は、生きていくためには、無意識に起こる反応である必要があります。
生命の危機を素早く回避するために、体を無意識に反応する
生きていくうえでは、生命の危機には素早く対処しなければなりません。
たとえば、あなたが、森の中でクマに出合ったことを考えてみてください。
クマが現れたら命を取られないようにするために、逃げるか、戦うかを選択しなければなりません。
逃げるか、戦うかの一連の動作を起こすために、活動の交感神経が働いて筋肉が緊張します。
ここで、逃げるか戦うかといった反応が、一瞬で起こらなければ、クマに襲われて命を落としてしまう危険があります。
よって、ストレスで筋肉が緊張する一連の流れは、考える必要のない無意識の反応でなければならないわけです。
ここまでの話を簡単にまとめると・・・
ストレスで筋肉が緊張するのは、体を活動的に動かすための自律神経である交感神経が働くからです。
そして、無意識のうちにストレスで筋肉の緊張するのも、生きていくために必要な正常な体の反応だということです。
長く続くストレスで、筋肉にこりができると痛くなる
問題なのは、筋肉を緊張させるようなストレスが持続してしまうことです。
先ほどの、森の中でクマと対峙した例では、本来は、ストレスが起きるのはクマの姿を見ているときのみです。
その後に、見事にクマから逃げ切り、クマが目の前からいなくなれば、脅威に対して自律神経も反応する必要がなくなります。
つまり、ストレスがなくなった状態です。
そうすると、筋肉も緊張する必要がなくなり、もとの柔らかい状態に戻ることができます。
とはいえ、人間の場合は、そうならないことも多いです。
なぜなら、人間は、脅威が去った後も、ストレスになるような想像や思考をする能力が高いからです。
つまり、想像してしまうことでストレスが持続してしまい、筋肉の緊張も持続してこりができてしまうのです。
ストレスで筋肉が長く緊張して硬くなると痛くなる
ストレスにより、筋肉が持続的に緊張して硬くなった状態は、上の図のようなイメージです。
つまり、筋肉がこった状態です。
血管は細いまま、血液の流れが悪く、硬くなった筋肉で神経は圧迫されます。
血液の流れが悪くなると、痛みを発するような物質も筋肉内にたまってしまい、痛くなります。
他にも、重だるいとか、締め付けられるなどの症状を感じます。
ストレスで肩こり、頭痛、腰痛などを感じると言われているのは、筋肉のこりが原因であることもあります。
痛みを発するような筋肉のこりはトリガーポイントと言われている
ストレスでできたような筋肉のこりは、トリガーポイントと言われることもあります。
不安や悩みを感じるような想像や思考をやめてストレスをなくす方法
もし、悩みや不安な毎日を送っているのであれば、悩みや不安を感じないようにすることでストレスを減らし、筋肉の緊張を持続させないようにする方法もあります。
習慣なので、その習慣を変えるように少し頑張れば、悩みや不安といったストレスを抱えないような考え方へと変えていくことができます。
ちなみに、僕自身も、過去は悩みや不安でストレスを抱えやすかったですが、練習することで、ストレスをためないような考えを身に付けました。
マインドフルネスでストレスから解放される
脳には、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)があるので、常に、何かしら想像したり、考えたりしていると言われています。
DMNは、車のアイドリング状態のように、脳が常に、活動することで、自動的にいろいろ考えてしまうことです。
ストレスを感じやすい人は、不安や悩みを自動的に考えている可能性があります。
DMNを止める手段として、マインドフルネスが注目されています。
マインドフルネスは、いまの体の感覚に意識を集中して行う瞑想方法です。
体の感覚とは、たとえば、
- 足と床、椅子とお尻の接触の感覚
- 手が太ももに触れている感覚
- 体にかかる重力の重みの感覚
などです。
さらに、鼻から入る空気の感覚を意識して、呼吸の回数を数えるラベリングということを行ったりもします。
このマインドフルネスで、脳のDMNをストップする練習をすることでストレスをコントロールできるようになります。
ストレスをコントロールして、筋肉の緊張も持続させないようにすることも可能かと思われます。
さらに詳しくマインドフルネスを知りたい場合は、ストレスや疲れに効果がある”マインドフルネス”を解説しますをご覧ください。
繰り返し読書で、ストレスを感じない考え方を身に付ける
僕は、不安や心配、人間関係で悩みやすいといった性格は、考え方に習慣によるものなので、変えることができると考えています。
つまり、過去の環境や情報により、たまたま今は、不安を感じやすい考え方が、身に付いてしまっているということです。
そこで、不安や悩みを抱え込まないようなストレスフリーな考えを習慣付けるために、本を繰り返し読むのがおすすめです。
もし、本を読む気がしなかったり、活字が苦手な人は、聴く本であるオーディオブックを聴いてみるのもいいかもしれません。
僕が、不安を感じないメンタルを手に入れるのにおすすめなオーディオブックを紹介した記事を載せておきますので、よろしければ参考にしてください。
悩まないようになつためのおすすめの本を知りたい 自己肯定感を高めて、対人関係で悩まないようにするための本を探している 自己啓発本を効果的に使う方法を知りたい以上の悩みにお答えします。悩みや不安、ス[…]
悩み、不安、ストレスから解放されるためのオーディオブックでも聞ける本5選
まとめ
ストレスによる筋肉の緊張は、自律神経の働きによるものです。
ストレスに対する筋肉の緊張は、本来は、人間が生存するために必要な正常な反応です。
しかし、ストレスが持続することで筋肉の緊張も持続してしまうから、筋肉にこり(トリガーポイント)ができて、痛みや不調などの問題が出てきます。
筋肉のこりによる痛みを、軽くするための方法は、テニスボールなどを使ってトリガーポイントをマッサージすることです。
また、ストレスを感じることで起こる筋肉の緊張を持続的にしないために、ストレスになるような想像や思考を継続させないことが大切です。
そのためには、マインドフルネスを実践したり、不安や悩みを抱え込まないような考え方に導いてくれる本を読んだり、聴いたりするのもおすすめです。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
もし、ストレスによる体の痛みで悩んでいるのであれば、この記事が解決のための良きヒントになればうれしいです。