さまざまなクラウドソーシングサイトがあるため、初心者Webライターの中には、どのサイトに登録をすればよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
初心者がなるべく早く稼ぎたい場合は、「ランサーズ」と「クラウドワークス」、「ココナラ」の3つ全てに登録することをオススメします。
初心者が主要な3つのクラウドソーシングに登録すると、多くの案件に応募でき、場数を積んで経験値を高められるメリットがあるのです。
本記事をご覧になると、クラウドソーシングで稼ぐための戦略が分かります。
クラウドソーシングサイトのWebライター収入を伸ばしたい人は、ぜひ参考にしてください。
なお、未経験からWebライターになりたい人は、次の記事も参考にしてください。
関連記事:未経験からでも在宅でWebライターになるには?異業種から転職した経験談も交えて解説!
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネット上で業務を発注することです。また、業務の発注者を「クライアント」、発注された業務のことを「案件」と言います。
クライアントはクラウドソーシングサイトで公募により受注者を募ったり、業務を依頼したい人物に直接メッセージを送ったりして、仕事を引き受けてくれる人を探します。
そのためWebライターは、クラウドソーシングサイトを利用すると、クライアントから業務を請け負い、報酬を得ることが可能なのです。
次に、Webライターがクラウドソーシングを利用するメリットを見ていきましょう。
クラウドソーシングを使うメリット
Webライターのトリセツを運営する株式会社realwaveは、Webライター62人にクラウドソーシングの利用に関する意識調査を行いました。
同調査の「クラウドソーシングを利用する理由は?」という質問に対する回答を多いものから3つ並べると、次の通りになります。※1
- 仕事を手軽に得られるから
- 仮払いシステムで安心できるから
- 契約・支払いの手間が省けるから
ここでは、以上について筆者の見解を交えて解説します。
(参考)
※1:【実態調査】Webライターはクラウドソーシングをどう使っている?|Webライターのトリセツ
仕事を手軽に得られるから
クラウドソーシングでは公募されている案件の中から、手軽に仕事を得られます。
競合する他のWebライターも存在するため、案件に応募すると必ず依頼をしてもらえるわけではありません。
しかし、一つひとつの企業に営業活動をして仕事を得ることに比べると、大変手軽なのではないでしょうか。
仕事を手軽に得られるクラウドソーシングは、初心者から熟練のWebライターまで幅広く利用されています。
仮払いシステムで安心できるから
仮払いシステムとは、仕事の報酬をクラウドソーシングサイトが預かる仕組みです。
クライアントは仕事を依頼する際に、クラウドソーシングサイトにWebライターの報酬を納め仮払いを行います。
そして、Webライターが記事を納品すると、クラウドソーシングサイトの運営会社は、クライアントから預かった仮払い報酬をライターに支払うのです。
クライアントから、報酬をもらい損ねるのを防げるため、Webライターは安心して記事を執筆できます。
しかし、ルールに従いクラウドソーシングサイトを利用しないと、仮払いシステムが正常に作用しないこともあるため注意が必要です。
契約・支払いの手間が省けるから
クラウドソーシングを利用すると、契約書を交わしたり、請求書を作成したりする手間が省けます。
Webライターがクラウドソーシングサイトを介さずに、直接クライアントから仕事を得る場合は、仕事依頼に関する契約書への記入や納品した記事代金の請求書の作成が必要です。
3つのクラウドソーシングで11ヶ月間活動した結果
ここでは筆者が、主要な3つのクラウドソーシングサイトで11ヶ月間活動した結果をお伝えします。まず、各クラウドソーシングで得た報酬は、次のグラフの通りです。
活動期間と受注した案件の数は次の表の通りです。なお受注した案件の中には、10本や20本など複数の記事執筆で依頼を受けたものもあります。
ランサーズからの収入が飛び抜けていますが、その理由は次の通りだと考えています。
- ランサーズの上位ランク「認定ランサー」を獲得できたから
- なんでも屋から専門特化の戦略が成功したから
ここでは、以上の理由に至った背景となるクラウドソーシングサイトの利用経験についてお伝えします。
なんでも屋の副業時代
筆者のWebライター副業時代は、ジャンルを選ばずにさまざまな案件にチャレンジした4ヶ月間でした。
ランサーズとクラウドワークスの両方をメインに仕事の依頼を受け、ココナラ経由でたまに依頼を受けていました。
副業時代の各クラウドソーシングの活動記録は、以下を参考にしてください。
クラウドワークスの方が案件の数が多いこともあり、はじめの3か月くらいはクラウドワークスから仕事の依頼を受けることが多かったです。
ジャンルを絞らずに、ITや不動産投資、仮想通貨、子育て、美容、健康など幅広く仕事を受注していました。
専門特化を進めた専業時代
手取り総収入が15万円くらいの時に、専業Webライターとして活動することを決断しました。
その後収入を伸ばし、Webライターを開始して半年後は約30万円の手取り収入を達成。
#Webライター 半年目の収入
ランサーズ111,584円
クラウドワークス3,861円
ココナラ10,140円
直契約162,095円
合計28,7680円
これに、いろいろ修正が入るんで、月30万円をたぶん達成!時給だと700〜800円くらい。半年前は時給100円だったんで成長したもんだ👍来月は労働時間減らして30万キープが目標。— ひがし@Webライター&講師 (@higashinkyu) June 29, 2021
30万円達成も仕事時間はブラック企業並み
時給700~800円で30万円なので、月の仕事時間は350時間を超えており無休で10時間以上は仕事をしていた計算です。時給換算で考慮した仕事の時間は、次の通りです。
- 記事の構成案細工性や執筆、修正に当てた時間
- クライアントとの連絡のやり取りに使った時間
- Webミーティングでの打ち合わせの時間
- スケジュール管理に使った時間
- 請求書の作成に当てた時間
時給換算すると高単価とは言い難いのですが、ランサーズで認定ランサーになったことや専門特化が成功したことが、副業時代よりも収入を伸ばすきっかけになりました。
ランサーズで認定ランサーになるメリットは大きい
認定ランサーになると、クライアント側からの直接メッセージで仕事の依頼を受ける機会が増えました。
結果的に、案件を探す時間が減ったことで、執筆に充てられる時間が増えたのです。
さらに、直接依頼の案件は文字単価2円以上であることも多かったため、収入を大きく伸ばせました。
そして、認定ランサーになったことでプロフィールの露出が増えたため、専門性をアピールしやすくなったのも功を奏したと考えています。
得意分野で専門特化した結果
認定ランサーになった後は、徐々に専門特化させたことが、収入アップにつながりました。
認定ランサーになると、ランサーズ内の検索結果にプロフィールが上位表示されやすくなります。
そのため、専門特化させたい場合は、まずはプロフィールで専門性をアピールすると良いでしょう。
得意分野で専門性をアピールすると、その分野での執筆依頼が増えるため、記事の執筆スピードと質の向上が期待できます。
これは、Webライターだけではなく、クライアントのメリットにもなると考えられます。
次に、筆者の経験から考えたクラウドソーシングを使うときのコツをお伝えします。
3つのクラウドソーシングを使いこなすコツ7選
筆者が3つのクラウドソーシングサイトを11ヶ月使ってみて分かった使い方のコツは、次の通りです。
- 初心者Webライターは3つとも登録する
- はじめは専門特化しない
- 文字単価を上げることを意識する
- 徐々に使うクラウドソーシングを絞る
- 上位ランクを獲得する
- 経験を積んだら専門特化する
- クライアントから依頼を受ける体制を整える
それぞれ、詳しく解説します。
初心者Webライターは3つとも登録する
初心者Webライターは、ランサーズとクラウドワークス、ココナラの3つとも登録することをおすすめします。
なぜなら、初心者はなかなか依頼をしてもらえないため、場数に踏むには、できる限り多くの案件に応募する必要があるからです。
ライティングスキルを高めるには、場数を踏むことが大切。
経験値を上げるためにも、主要なクラウドソーシングに全て登録して、応募できる案件の数を増やしましょう。
実践こそが、最大の学びです!
とにかく場数を踏みましょう。
はじめは専門特化しない
初心者Webライターは、はじめは専門特化せずに、いろいろな分野のライティングを経験することをおすすめします。
はじめから専門特化したり、書きたい分野ばかりに応募したりすると、応募できる案件が限られてしまいます。
初心者は場数を踏んで、文章力を高めたり、Webライティングの書き方に慣れたりすることが重要です。
はじめは、選り好みをせずに、なんでも応募してみましょう。
文字単価を上げることを意識する
案件に応募する場合は、現状よりも高い文字単価の案件にチャレンジすることを意識しましょう。現状よりも上を目指すと、収入や実力ともにステップアップできます。
たとえば、現在は文字単価0.5円の記事を書いているのであれば、1.0円の案件に応募するように心がけることが大切。
そして、1.0円くらいの案件でスケジュールが埋まりそうなタイミングで、次は1.5円以上の案件を中心に応募すると良いでしょう。
階段を上がるようなイメージで、徐々に文字単価を上げると、収入も右肩上がりになります。
単価交渉で文字単価を上げようとするより、文字単価が高い案件を受注する方が収入が上がりやすいと考えています。
徐々に使うクラウドソーシングを絞る
3ヵ月~半年くらいWebライターを続けると、相性の良いクラウドソーシングサイトが分かります。
そこで複数のクラウドソーシングサイトの中から、相性が良いと感じるサイトを一つに絞って活動してみましょう。
相性の良いクラウドソーシングサイトとは、以下に当てはまるものを指します。
- 相性の良いクライアントがいて継続依頼を受けている
- クラウドソーシングの使い勝手が良い
- クラウドソーシングの仕事の受注スタイルが自分に合っている
- 自分に対するクライアントからの評価が高い
- 一番多くの案件をクラウドソーシングを通して受けている
相性の良いクラウドソーシングサイトから集中して依頼を受けるようにすると、上位ランクを獲得しやすいメリットがあります。
上位ランクを獲得する
各クラウドソーシングには、以下のような上位ランクが存在します。
- ランサーズの「認定ランサー」
- クラウドワークスの「プロクラウドワーカー」
- ココナラの「プラチナランク」
上位ランクを獲得すると、クライアントからの信頼が増したり、プロフィールがWebライターの検索結果に上位表示されたりします。
その結果、クライアントから直接依頼(スカウト)をしてもらえる機会が増えるのです。
ただし、上位ランクを獲得するには、クライアントから高評価を受け続ける必要があります。
- 納期を守る
- 修正依頼には快く応じる
- 誤字脱字を減らす
- こまめに連絡を入れる
クライアントを不安にさせないことや喜ばせることを意識してみましょう。
評価が増えたら専門特化する
上位ランクを獲得して高評価やレビューが増えたら、専門特化しましょう。
専門特化するメリットは次の通りです。
- 記事の質が向上する
- 記事の執筆スピードが上がる
- 記事の単価が上がりやすい
プロフィールで専門性や得意分野をアピールすると、その内容に対応した記事依頼の数が増えます。
上位ランクを獲得して、スキルと信頼が成長したタイミングで専門特化するのがおすすめです。
プロフィールの書き方について詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
関連記事:初心者Webライターはプロフィールに何を書く?依頼される文例や自己PR方法を解説!
クライアントから依頼を受ける体制を整える
クラウドソーシングを一つに絞って活動して、上位ランクを取り、専門特化をすると、クライアントからのスカウト案件だけで忙しくなります。
仕事を探す必要もなくなり、執筆時間を増やせるため収入アップも期待できるのです。
むしろ手が回らなくなり、受注を制限する必要性も出てきます。そのため、スケジュールを管理して、受注可能な案件数を把握するのも重要です。
表計算ソフトやスケジュール管理アプリなどを使い、執筆スケジュールを立てて仕事に取り組む習慣をつけましょう。
直接契約を取りたいWebライターには複業クラウドがオススメ
引用元:複業クラウド
複業クラウドは、無料で企業との直接契約を結べるクラウドソーシングサイトです。
クラウドソーシングサイトの多くは、クライアントから仕事の依頼を受ける際に、20%ほどの手数料を取られます。
しかし、複業クラウドでは手数料を取られることなく、無料で企業と直接契約が結べるのです。
初心者から上級者のレベルに応じたWebライターの案件に応募できるのも魅力。直接契約に興味がある人は、ぜひチャレンジしてみてください。
次に、直接契約のメリットとデメリットについてお伝えします。
直接契約のメリット
クライアントと直接契約を結ぶと、クラウドソーシングサイトで手数料を取られることなく、依頼を受けられます。
ランサーズやクラウドワークスでは、20%くらいの手数料を取られるため、直接契約の案件を増やすと収入アップが期待できるのです。
また、個人よりも企業のクライアントが直接契約を結ぶことが多いため、単価が高い傾向にあり、継続をしやすいメリットもあります。
直接契約のデメリット
直接契約のデメリットは、請求書を作成する手間が必要なことと、クライアントから報酬をもらい損ねるリスクがあることです。
請求書作成の手間を省くには、作成ツールを使うと良いでしょう。無料で使える代表的な請求書作成ツールには、Misoca(みそか)があります。
公式ページへのリンクを貼っておきますので、興味があればご覧ください。
報酬を払わない悪質なクライアントを避けたい場合は、住所や連絡先が明確な企業に限定して仕事の依頼を受けるようにしましょう。
また、直接案件に初めてチャレンジする場合は、官公庁や有料企業の登録が多い「複業クラウド」を利用するのもおすすめです。
クラウドソーシングを使ってWebライターの仕事を獲得しよう
Webライターとして仕事をしたい場合は、クラウドソーシングを利用すると良いでしょう。Webライター初心者は、まずは次のクラウドソーシングに登録するのがおすすめです。
初心者Webライターがクラウドソーシングで稼ぎたい場合は、以上の主要なクラウドソーシングに3つとも登録してみてください。
クラウドソーシングサイトへの登録数が多いほど、応募できる案件が増えるため、多くのWebライター経験を積めます。
今回は、筆者の経験を交えてクラウドソーシングで仕事の依頼を受けるコツをお伝えしました。
参考にしていただき、クラウドソーシングを使ったWebライター活動に役立ててください。