導入文は記事のはじめに読者の目に入る重要な部分。記事を読んでもらえるかどうかは、導入文にかかっているといっても過言ではありません。
しかし導入文を書き慣れていないと、「導入文を書くのが苦手…」「導入文に何を書けばいいのかいつも迷う」といった悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
導入文は5つの要素を組み合わせて書くと、簡単に書けるようになります。
この記事では、導入文の書き方について次の内容をお伝えします。
- 導入文の役割
- 導入文に含める5つの要素
- 導入文の例文
- まとめの後に導入文を書く件
専業Webライターとして活動する筆者が、初心者でも簡単に導入文を書く方法を解説しますので、参考にしてください。
導入文の役割
導入文とは記事のはじまりに記載する文章で、リード文とも呼ばれます。主な役割は、次のとおりです。
- 読者に記事の要約を伝える
- 読者に記事を読みたい気持ちにさせる
読者は導入文を読んで、本文へと読み進めるかどうかを判断するため、記事にとってはとても重要な部分。
導入文で記事の魅力を端的に伝えられないと、読者の離脱を招くことになり、記事の本文を読んでもらえなくなります。
読者に本文へと読み進めてもらうためにも、整った導入文を書きたいところですね。
導入文に含める要素5選
導入文は、ここで紹介する要素を組み合わせて作成するとよいです。ただし、「主張や結論」と「記事の内容」は必ず含めるようにしましょう。
各要素について詳しく解説します。
共感文や社会的背景
導入文のはじめには、共感文や社会的背景を記載するとよいでしょう。
共感文とは、読者の気持ちや疑問を表す文章です。カギかっこ(「~」)で囲って書くこともあります。
社会的背景は世の中の出来事や傾向を表す文章です。企業に商品サービスを提供するようなBtoBメディアの記事では、共感文ではなく社会的背景が書かれることも多いです。
主張や結論
主張や結論は、記事で最も伝えたいことを書きます。インターネット上の記事は、まずは結論を伝えることは基本です。
記事のはじまりである導入文で、主張や結論を読者に伝えましょう。読者は記事の要点を把握すると、その要点にいたった経緯や理由などのより詳細な情報に興味をもちます。
記事の内容
記事の内容には、記事全体を要約したことを書きます。導入文の主な役割は、記事全体の要約であるため、記事の内容は必ず含めるようにしましょう。
記事の内容を書く場合は、箇条書きで書く場合もあります。さらに、その箇条書きを枠で囲って目立たせると、読者も記事の内容を把握しやすくなるでしょう。
メリット
メリットには、次の内容を書くとよいです。
- 記事を読むとどうなれるのか?
- 記事を読むと悩みがどのように解決されるか?
- 記事を読むと何がわかるのか?
メリットを導入文に含めると、読者に記事の魅力を伝えられます。
読者に先へと読み進みたい気持ちにさせる効果が期待できます。
権威性を示す内容
権威性を示す内容には、次の内容を書くとよいでしょう。
- 記事に関連した専門資格を持っていること
- 記事に関連した専門知識があること
- 記事内容に関連した経験があることを
Webライターが記事を書く場合に権威性を示す内容を書く機会は少ないかもしれません。
しかしブログに記事を書く場合は、権威性を示す内容を導入文に含めると、読者に対して記事の信ぴょう性を高められます。
読者に信頼性のある記事と判断してもらえ、記事を読み進めてもらいやすくなるでしょう。
導入文の書き方
ここでは導入文の書き方について、Webライターとして記事を書く場合とブログで記事を書く場合とに分けて解説します。
Webライターが注意したい導入文の書き方
Webライターが導入文を書く場合は、クライアントが指定するルールに沿うようにしてください。
クライアント指定のルールをチェックする
Webライターとして導入文を書く場合は、まずはクライアント指定のルールの有無をチェックしましょう。
クライアントに納品する記事の場合、導入文の書き方が決められている場合もあります。導入文は記事の顔ともいえるため、書く内容を指定するクラウアントも多いのです。
クライアントからもらったマニュアルを見て、導入文の書き方にルールがないかどうかをチェックしましょう。
文字数を確認する
Webライターがクライアントから記事執筆を依頼された場合、150~300文字程度で書くことが多いです。
中には、文字数を150文字以下で指定しているクライアントもいるため注意しましょう。
ブログ導入文の書き方のポイント
ここではブログ導入文の書き方のポイントをお伝えします。
文字数は400文字以内にする
筆者は、ブログ導入文の文字数は400文字以内にとどめた方がよいと考えています。
導入文の文章が長すぎると、読者は導入文で飽きてしまい、本文を読まずに記事を閉じてしまうかもしれません。
また長文は携帯で読んだ際に文字の羅列になってしまい、読者が読みづらいと感じます。
400文字以内に留めると、読者もストレスを感じることなく、本文へと読み進められるでしょう。
権威性を示す文章を書く
権威性を書くと、読者に記事内容の信ぴょう性をアピールできます。
「~を経験した。」「~について詳しい。」「~の仕事をしている。」など自分の経験や専門性をアピールして、記事の信頼性を高めてみてください。
信頼できる記事は、読者にも読まれやすくなるでしょう。
導入文の例文
ここでは、前項の「導入文に含める要素5選」を利用して書いた導入文の例文を4つ紹介します。
- 共感文+主張+記事の内容(148文字)
- 共感文+主張+メリット+記事の内容(196文字)
- 共感文+主張+メリット+権威性+記事の内容(255文字)
- 社会的背景+主張+記事の内容(203文字)
導入文の要素を組み合わせる方法がわかりますので、参考にしてください。
共感文+主張+記事の内容(148文字)
すっきりとまとまった導入文です。
「なかなか痩せられない…」「どうやれば痩せられるのか知りたい!」といった悩みを抱えていませんか?(共感文)
ダイエットには、食事と運動のバランスが大切です。(主張)
この記事では、理想のダイエット食を紹介します。さらに、初心者でも安全にはじめられるダイエット向けの運動を解説しますので、参考にしてください。(記事の内容)
共感文+主張+メリット+記事の内容(196文字)
先ほどの導入文に、メリットを追記してみます。
「なかなか痩せられない…」「どうやれば痩せられるのか知りたい!」といった悩みを抱えていませんか?(共感文)
ダイエットには、食事と運動のバランスが大切です。(主張)
食事と運動のバランスを整えると、ダイエットを無理なく続けられて、リバウンドしにくくなります。(メリット)
この記事では、理想のダイエット食を紹介します。さらに、初心者でも安全にはじめられるダイエット向けの運動を解説しますので、参考にしてください。(記事の内容)
共感文+主張+メリット+権威性+記事の内容(255文字)
先ほどの導入文に、権威性を追記してみます。
「なかなか痩せられない…」「どうやれば痩せられるのか知りたい!」といった悩みを抱えていませんか?(共感文)
ダイエットには、食事と運動のバランスが大切です。(主張)
食事と運動のバランスを整えると、ダイエットを無理なく続けられて、リバウンドしにくくなります。(メリット)
筆者はこれまでに12個のダイエットを試しましたが、一番重要なことは食事と運動のバランスであることに気づいたのです。(権威性)
この記事では、理想のダイエット食を紹介します。さらに、初心者でも安全にはじめられるダイエット向けの運動を解説しますので、参考にしてください。(記事の内容)
社会的背景+主張+記事の内容(203文字)
BtoBメディアでは共感文の代わりに社会的背景を書くことも多いです。
ICTの発展にともない、企業のテレワーク推進が加速。
働き方改革を進める政府もテレワークの導入を推奨しており、今後はさらにテレワークの重要性が増す可能性もあります。(社会的背景)
企業がテレワークを安全に進めるためには、まずは情報セキュリティを強化するとよいでしょう。(主張)
本記事では、テレワークでチェックすべきセキュリティを解説します。さらに、おすすめのセキュリティ対策ソフトも紹介しますので、参考にしてください。(記事の内容)
導入文には、本文で書く場合と同じく、Webライティングの書き方を守ると読みやすい文章を書けます。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
Webライターの記事の書き方は、クライアントによって正解が異なります。そのため、次のような悩みを抱えるWebライターも多いのではないでしょうか?「どんな書き方が正解?」「どんな書き方をすれば、クライアントに評価しても[…]
まとめの後に導入文を書く
まとめは、記事の最後に書く要約文です。筆者は、まとめを書いたあとに導入文を書くことをおすすめします。
まとめと導入文で共通する点は、記事の要約を書くことです。さらに、両者の内容に矛盾点や一貫していない内容が書かれていると、読者が記事の内容を理解しづらくなります。
まとめを書いて最後に導入文を書くと、記事が一貫した内容になり、記事の内容が読者に伝わりやすくなるでしょう。
導入文は5つの要素を意識しよう
導入文は、次の5つの要素を意識して書くとよいでしょう。
- 共感文や社会的背景
- 主張や結論
- 記事の内容
- メリット
- 権威性を示す内容
導入文に書くことを決めておくと、何回か繰り返し練習することで、迷わずに簡単に書けるようになります。
さらに5つの要素を組み合わせて使うと、導入文にある程度のバリエーションも持たせられます。
各要素は自由に選択できますが、「主張や結論」と「記事の内容」は必ず書くようにしてください。
今回、紹介した例文なども参考にして魅力的な導入文を作成してくださいね。