人生負け組とは、誰が決めるのでしょうか?
一般的には収入や学歴、職業で人生の勝ち負けが判断されます。
もしくは結婚できないことで負け組と考える人もいるかもしれません。
個人的には、人生負け組かどうかは自分の考え方しだいで決まると考えています。
さらに、考え方を変えると、何歳からでも負け組から勝ち組になる活路を見いだせるとの結論に至りました。
この記事では筆者の20~30代を振り返りながら、次のことをお伝えします。
- 筆者が過去に感じた人生の勝ち組と負け組
- 負け組で疲れていた20代後半の人生
- 負け組から復活する方法
- 負け組人生ではない現在
負け組人生について考えたり、復活する方法を模索したりしている人は参考にしてください。
人生の勝ち組とは?負け組とは?
もうすぐ40歳の筆者はこれまでに、自分が人生の「勝ち組」と考えたり、「負け組」と考えたりして生きてきました。
おそらく「人生負け組」と考えていた時期が多かったかと…
大学の入試に成功して人生勝ち組
人生の勝ち組だと思った時期は、大学入試に合格したころ。有名国立大学に合格して、有頂天になっていた時期です。
大学生になったら遊ぶことしか考えておらず、受験の抑圧から解放された最高の時期でした。
仕事がうまくいかずに人生負け組
人生負け組と考えた時期はたくさんありますが、中でも印象的なのが2回の仕事の挫折。
大学卒業後のサラリーマン時代
大学卒業後は大手ゼネコン(建設業)に就職して、現場監督になりました。
そこでは上司に怒られ、泥まみれになって働く毎日。ストレス性の胃潰瘍になって、苦しんだ時期でもありました。
休日にやることといえばパチンコで、彼女なんていません。「自分でも、さえないな~」と思いつつ負け組人生を歩いていたのです。
家業を継いでうまくいかなかった時期
次に、仕事で挫折したのが家業の整骨院を継いだころ。
家業を継ぐ直前までは、「新しい人生を始められる!」とワクワク感でいっぱいだったのですが、いざ継いでみると多額の借金と経営難。
経営なんてやったことなかった筆者には、立て直す力量もなく、2度目の負け組人生を経験したのです。
負け組で疲れていた20代後半の人生
人生負け組だった20代後半の状況はは、次のとおり。
- 仕事がうまくいかなかった
- 借金があった
- 他人と職業を比べてしまう
- 収入が低かった
- ギャンブルにはまっていた
それぞれ詳しく振り返ってみます。
仕事がうまくいかなかった
20代中盤から後半の筆者は仕事がうまくいかないことで、人生負け組だと感じました。
平日の大半は、1日中仕事をして過ごします。
上司に怒られたり、売上などの成績がよくなかったりしたから、仕事がうまくいっていることを実感できないのかもしれません。
つまり、仕事上の成功体験よりも失敗が多いと、人生負け組だと感じてしまうのでしょう。
人生負け組で自信を失い、ますます仕事がうまくいかない悪循環に陥っていました。
借金があった
筆者は20代後半に多額の借金があった負い目から、人生負け組と感じていたようです。
おそらくは、借金があることは悪いことだと捉えていたのでしょう。
そのため、常に借金におびえる毎日を送っていました。
他人と職業を比べてしまう
他人と職業を比べ、自分の仕事が劣った感覚に陥り、人生負け組と感じていました。
とくに20代後半は、公務員にあこがれを抱いていました。
県庁や市役所、省庁など公務員として働く人が多く友人が多かったことも、比べてしまう要因だったのでしょう。
同時に「なぜ、大学卒業後に公務員にならなかったのか…」といった後悔や、「これからの人生は大丈夫なのか?」などの不安も。
人生負け組と思う心の裏には、劣等感だけではなく、後悔や不安といった感情も入り混じっていました。
収入が低かった
収入が低くて、人生負け組と感じていました。
世間的にも、収入は人生の勝ち組と負け組を分けるバロメーターとしてよく持ち出されます。
よく引き合いに出されるのが、国税庁などの官公庁が発表する平均給与。インターネットで検索すると、ニュースサイトなどでたびたび引用されます。
年齢別の平均給与までわかってしまうから、比べてしまいますよね。ちなみに、令和2年の年齢別給与額は次のとおりです。
年齢別の平均給与
参考:「令和2年 民間給与実態調査結果|国税庁」をもとに作図
筆者の場合、20代後半の年収はおそらくは、200万円代だったかもしれません。
上記にある国税庁の資料をチェックすると、たとえば30~34歳の平均年収は次のとおり。
【30~34歳の平均年収】
- 男性:約393万円
- 女性:約319万円
- 全体:約361万円
筆者が20代後半で得ていた年収は、200万円だったわけで負け組の年収といっても過言ではないでしょう。
ギャンブルにはまっていた
収入が低いにも関わらず、筆者はパチンコにはまっていました。
独身だったこともあり収入が低くとも、パチンコをするくらいのお金はあったのです。
休日はやることが無いから、朝からパチンコ店に並ぶ日々。
負け組人生でつらかったこと
負け組人生が続くと、つらいこともたくさんありますよね。筆者は、こんな感じでつらかったです。
- 不安で夜も眠れない
- 劣等感を持って生きることに疲れる
- 願望はあるが、結婚できる気がしない
不安で夜も眠れない
人生負け組と感じていた当時は、夜も眠れませんでした。将来への不安や後悔、劣等感などネガティブな感情のオンパレード。
眠ろうとすると、さまざまな負の感情が湧き上がって、心が落ち着きません。
劣等感を持って生きることに疲れる
劣等感を持って生活すると自分に嫌気がさして、生きることに疲れます。
常にだれかと比較して、こんな感情が湧き上がります。
「自分はまだマシな方だ」
「あの人よりも、自分は収入が少ない」
「自分は誰よりも、不幸だ」
他人の人生の良い面ばかりをうらやましがるので、常に劣等感にさらされていたのです。
さらに世間一般の価値基準に、追随したのも負け組意識を加速させたのでした。
結婚願望はあるが、できる気がしない
20代後半から30代前半にかけては、結婚願望を持っていました。しかし収入や仕事について自信がなく、結婚できる気がしません。
マリアージュ総研が運営する「結婚相談所 比較ネット」が2021年9月に、男女210人に対してアンケート調査を実施しました。
その調査によると、女性が結婚相手を選ぶ際の、年収基準は次のとおりです。
グラフからもわかるように、年収が300万円に満たないと、多くの女性がもつ結婚の基準を下回ることになります。
そのため収入が200万円台の筆者の場合、結婚相談所に行っても負け組だったのかもしれません。
しかし筆者は後に、収入に関係なく結婚できたのです。結婚できた理由は、人生負け組ではなくなったから。
さらに劣等感もなくなり、夜もぐっすり眠れるようになりました!
別に、すぐに状況が好転したわけでも、収入が上がったわけでもありません。誰でもできるような方法を実践して、徐々に負け組の状況が解消されたのです。
【負け組からの復活】人生の勝ち負けは20代や30代で決まるわけではない
人生の勝ち負けは20代や30代で決まるわけではないと筆者は考えています。
なぜなら、人生の勝ち負けなんて人の価値観に大きく左右されるから、考え方さえ変えれば何歳からでも復活できるからです。
ちなみに筆者が、人生負け組から復活した方法は次のとおりです。
- 映画を見る
- 本を読む
- 外で体を動かす
- 人と比べない
- 人生に対する考え方を変える
一気に好転したというよりも、1年くらいをかけて徐々に状況が変化しました。
映画を見る
筆者の場合、映画でモチベーションを挙げたことが、負け組人生を好転させるきっかけとなりました。
次の映画を見た記憶があります。
- カンパニー・メン
- リトル・ミス・サンシャイン
- 幸せのちから
カンパニー・メン
「カンパニー・メン」は12年も会社に尽くしてきたサラリーマンが、突然リストラを宣告される話。
主人公は働いていないことに対する負い目やストレスから、大きな挫折感に見舞われます。しかし周囲のサポートを受けながら、徐々に立ち直っていく物語です。
人生、仕事がすべてではないことを改めて気づかせてくれる作品でした。
リトル・ミス・サンシャイン
「リトル・ミス・サンシャイン」は、家族が娘の全米美少女コンテストを目指して旅をする話です。家族4人とおじさん、じいちゃんを乗せて旅する車はボロボロ。
それぞれが、自分自身にコンプレックスを抱えながら生きています。
旅の途中で父親があることが原因で、一気に自信喪失するところが印象的でした。
この映画の特徴は登場人物が、ある意味で人生の勝ち組になった点です。人生の勝ち負けなんて、考え方しだいと気づかされます。
リトル・ミス・サンシャイン(Amazon Prime Video)
幸せのちから
「幸せのちから」はクリス・ガードナーという実在の人物を、ウィル・スミスが演じるサクセスストーリー。
家族のために人生のどん底から、這いあがろうとする主人公に感情移入して楽しめる一本です。
筆者の場合、サクセスストーリーは何度見ても心がポジティブになります。さらに実話に基づいている点が、心に響く映画でした。
本を読む|おすすめは「道はひらける」
筆者は「道をひらける」という本を読んだことがきっかけで、人生負け組だと感じなくなりました。
とくに次の一説に感銘を受けて、人生は考え方しだいであることを学びました。
われわれの人生とは、われわれの思考がつくりあげるものにほかならない。
(中略)
愉快な考え方をすれば、私たちは愉快になるだろう。
出典:道は開ける|デール・カーネギー著
他にも、不安や後悔などのネガティブ感情をうまく処理する方法が書かれています。負け組人生から立ち上がりたい人には、おすすめの一冊です。
外で体を動かす
筆者の経験では、外で体を動かすと不思議と気分が上向きました。気分が沈んでいた時期は、朝から河川敷を歩いたものです。
出だしは気分が乗らなくても、歩いているうちに少しずつ気分が高揚します。
そこから、ランニングに切り替えて、調子がよくなっていきましたね。
実際に、運動をすると愉快さや活動性、活力、積極性が向上するとの研究報告もあります。(参考:有酸素運動が体力および精神状態に及ぼす長期的影響と短期的精神影響)
運動不足になるとドーパミンやセロトニンなどが、出づらくなるともいわれています。それぞれ、やる気ホルモンや幸せホルモンと呼ばれる脳の神経伝達物質です。
その結果、ネガティブな感情が増幅して「人生負け組」と考えてしまうのかもしれません。
運動で気分の向上を図り、負け組感情を払拭するとよいでしょう。
人と比べない
人と比べないと、そもそも人生に勝ち負けなんてなくなります。
相手が自分よりも、「幸せなのか?不幸なのか?」「優れているのか?劣っているのか?」などと考えても意味がないのかもしれせん。
幸せの基準なんて、それぞれの価値観しだいだし、優劣についても立場や時期によって異なります。
たとえば筆者の場合、高校を卒業して大学受験に合格したときは、自分が優れていると感じ、幸福感をつつまれていました。
しかしその後、職場の人間関係や事業の失敗といった仕事の挫折感を経て、負け組だと感じるようになり不幸に。
このように立場や時期で変化する基準をもとに人と比べて、人生の勝ち負けを判断しても意味がないと思えるのです。
その理由は、こんな感じ…
- 今日は勝ち組でも、明日は負け組かもしれないから。
- 勝ち組の人は、たまたま今が幸せなだけかもしれないから。
- 勝ち組に見える人も、実は水面下で苦しんでいるかもしれないから。
【重要】人生に対する考え方を変える
人生を勝ち負けで判断しないような考え方に変わると、本当に生きやすくなります。
しかし筆者の場合、急に人生の考え方が変わったのではありません。
以上で紹介した取り組みを、1年くらい続けていくうちに徐々に変わった感じです。
だから今は、人生負け組だと思っていても、大丈夫です。これから徐々に人生に対する考え方を変化させれば、いずれは人生を楽しめるようになります。
人生負け組ではない30代後半
人生負け組だと思っていた時期から、10年くらいが経とうとしています。
現在は、人生負け組だとも勝ち組だとも思っていません。
人生負け組と考えるのをやめて、積極的に動けるようになりました。
そしたら、人生が好転。ここでは、どのように人生が好転したのかを紹介します。
精神が安定した
他の人と比較する気持ちもないから、無駄にネガティブな感情に振り回されずに済み精神が安定します。
劣等感がなくなると、本当に生きやすいです。
優越感を維持するために、過度に頑張る必要もありません。
過度に不安になったり、過去を悔いたりすることもなくなりました。
結婚できた
人生負け組だと思っていた状態から立ち直って行動したら、結婚できました。
子どもが3人います。
ちなみに、独身時代に気にしていた年収について、結婚前に妻に話したことはなく、聞かれたこともありません。
現在も大きく稼いでいるわけではありませんが、夫婦共働きの2人で子どもを育てて生活するだけの収入を得ています。
好きな仕事をしている
現在は、Webライターという文章を書く仕事をしています。企業が運営するメディアに、記事を投稿して報酬を得る仕事です。
まったくの未経験からはじめましたが、筆者には合っていたようで、楽しんで仕事をしています。
今思い返すと、建設会社の現場監督から整骨院、Webライターへとまとまりのない経歴です。しかし今の仕事を楽しめているから、人生には満足しています。
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人生負け組かなんて、結局は自分次第かもしれない
筆者は、人生負け組かなんて結局は自分次第だと思うのです。他人と比べて勝ち負けを判断しても意味がないとも考えています。
人生負け組と考えてしまうと、自信をなくし行動も消極的になるのではないでしょうか。
その結果、人生を好転させることもできずに、人生負け組が続くのかもしれません。
今回は、負け組人生から立ち直った方法について、筆者の経験をもとに解説しました。
人生を好転させるきっかけとして、参考にしてくださいね。
人生行き詰って何をすればよいか分からない場合は、Webライターでもはじめてみませんか?
未経験からでも取り組めますよ。