「まとめ」の書き方にはコツがある!例文を示しながら、専業Webライターが解説!

Webライターが記事を作成する場合、最後は「まとめ」の文章を書きます。そしてクライアントに納品する記事の場合は、CTAボタンへの誘導文を書くことも多いのです。

まとめの書き方にはちょっとしたコツがあります。

コツを掴んでいないと、「まとめをどう書けばいいかわからない…」「まとめは難しい」といった悩みを抱えるかもしれません。

ここで紹介する書き方のコツを学ぶと、簡単にまとめを書けるようになりますよ。

豊富な例文付きで解説しますので、参考にしてください。

ひがし
Webライターのヒガシが、おすすめの書き方を紹介します。
よろしくお願いします!

Webライティングにおける「まとめ」文章の役割

「まとめ」文章とは、記事の最後に大見出しを作成して、全体をまとめるための文章です。Webライティングにおける「まとめ」文章の役割は、次の2点です。

  • 読者に記事内容の理解を促すため
  • 読者に行動してもらうため

まずは役割を知っておくと、まとめの書き方についての理解も深まります。

それぞれ詳しく解説しますので、参考にしてください。

読者に記事内容の理解を促すため

Webライティングでは、読者に記事内容を理解してもらうためにまとめの文章を書きます。

縦長の文章を読み進めるうちに、読者は記事の内容を忘れる可能性があります。

まとめ文章があると、読者が忘れてしまった内容を思い出してくれ、記事に対する理解を深めてもらえるでしょう。

また多くのWebメディアは、記事を読み飛ばされます。そのため最後まで読んでも、読者が記事の重要な点を理解できていないことも。

最後にまとめ文章があると、気になる箇所をもう一度しっかりと読み返して、記事内容の理解を深めてくれる可能性があるのです。

読者に行動してもらうため

読者に行動をしてもらうために、まとめを書きます。企業に納品するような記事を書くときには、読者に行動をしてもらうことは、とても重要です。

読者に行動を促すことをCTAと呼びます。ここでは、CTAの概要と「CTAボタン」への誘導について解説します。

ひがし
CTAボタン=「購入はコチラ」「資料請求」みたいな文章が入ったボタンです。

CTAとは

CTAとは「Call To Action(コール・トゥ・アクション)」の略です。Webライターの場合は、クライアント企業が読者にとってもらいたい行動と解釈しておくとよいでしょう。

たとえば、企業が販売するサービスや商品の購入はCTAです。企業は自社の商品やサービスを読者に購入してもらい、利益を獲得したいと考えています。

つまり、企業がWebライターに記事作成を依頼するのは、CTAにつなげたいからなのです。

企業に納品する記事を書く場合は、CTAを意識してまとめを書く必要があります。

CTAボタンに誘導

CTAボタンとは、読者が行動を起こす際にクリックするボタンです。

企業の商品やサービスの購入をする際にCTAボタンをクリックすると、購入用のページに移動できます。他にも、次のようなCTAボタンがあります。

  • 商品の購入
  • お問い合わせ
  • 来店予約
  • 資料請求
  • メルマガ登録

企業はWebライターに記事作成を依頼するまでに、CTAボタンを準備しています。Webライターは誘導文を書いて、読者がCTAボタンを押すように促さなければなりません。

ひがし
企業の多くは読者にCTAボタンを押してもらい、利益を得たいのです。
Webライターは、その点をしっかりと意識しましょう。

まとめ文章の書き方3ステップ

ここでは、まとめ文章の書き方を3ステップで解説します。

1.見出しを参考にして箇条書きにする

2.文字数150~250程度でまとめる

3.読者に行動を促す文章を書く(CTAボタンへの誘導)

例文を示しながら説明しますので、参考にしてください。

1.見出しを参考にして箇条書きにする

まずは、見出しを参考にしてまとめに書く内容を箇条書きにしましょう。

長文にならないように、主要な内容だけ箇条書きすることが重要です。

例文を示します。

まとめの書き方の説明

上記の赤い部分が「まとめ」の文章です。例文で示すように、各大見出しのパーツを、一言で箇条書きにまとめてみてください。

また筆者の場合、メインではない内容は、まとめに入れないこともあります。とくに文字数の多い記事は、すべてをまとめに書くと長文になるため、注意しましょう。

ひがし

まとめだからと、すべてを書こうとする必要はありません。

本文で大切なことのみを、簡単に述べてくださいね。

2.文字数150~250程度でまとめる

まとめは150~250文字程度で簡潔に書くとよいでしょう。ここでは、まとめの例文と、長文だとダメな理由について解説します。

まとめは150~250文字で簡潔に書く

まとめは、150~250文字程度で書くとよいでしょう。ここでは、まとめの箇条書きを文章にしてみますね。

まとめの箇条書きは次のとおりでした。

【箇条書き】

  • 腸内環境に良い食べ物は、食物繊維と発酵食品
  • 腸内環境を整えるには食事の摂り方も重要
  • 腸内環境を整えることで、病気の予防やダイエットへの効果が期待できる

箇条書きを自然な文章にすると、次のようになります。

【文章】(191文字)

腸内環境を整える食べ物として、食物繊維を含む食べ物や発酵食品などが考えられます。また、腸内環境を整えるためには、食事の取り方も重要です。

就寝直前の大食いを避け、毎日同じ時間帯に食事を取るような心がけをおすすめします。腸内環境を整えると、病気の予防やダイエット効果が期待できます。

食生活が乱れがちな人は、健康や美容のためにも腸内環境を整える食習慣を実践してみてはいかがでしょうか。

太文字の箇所は、新たに追記した内容です。箇条書きをそのまま文章にすると、不自然になることもあるため、必要に応じて追記してもいいですよ。

また赤字の部分は、読者に行動を呼びかけるとともに、後に解説するCTAへと自然に誘導する役割を果たします。

なぜ、長文だとダメなのか?

長文だとダメな理由は、CTAにつながりにくくなるとクライアント企業が不安になるからです。

筆者は以前、しっかりとまとめたいがために、500~600文字でまとめを書いて経験があります。

その時に、企業の担当者が「まとめが長すぎると、CTAまで読んでもらえるか不安」とおっしゃっていました。

筆者の経験上、CTAは適度に短い方がクライアントに好まれるし、長くなると不安にさせてしまうと感じています。

そのため、まとめは簡潔に150~250文字程度に書いて、CTAへの誘導文につなげた方がよいと考えているのです。

3.読者に行動を促す文章を書く(CTAボタンへの誘導)

読者に行動を促す文章を書く際には、語尾を次のようにするとよいです。

  • 「~をお試しください。」
  • 「~ご検討ください。」
  • 「~お問い合わせください。」

さまざまな語尾がありますので、文章のトンマナと合わせて読者に行動を促す文章を書いてみてくださいね。

ひがし
ちなみにトンマナとは、記事の文章の雰囲気に一貫性を持たせることですよ。
まとめに、CTAボタンへの誘導文を加えると完成です。

【文章】(321文字)

腸内環境を整える食べ物として、食物繊維を含む食べ物や発酵食品などが考えられます。また、腸内環境を整えるためには、食事の取り方も重要です。

就寝直前の大食いを避け、毎日同じ時間帯に食事を取るような心がけをおすすめします。腸内環境を整えると、病気の予防やダイエット効果が期待できます。

食生活が乱れがちな人は、健康や美容のためにも腸内環境を整える食習慣を実践してみてはいかがでしょうか。

腸内環境を整えるためには、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含むヨーグルトの積極的な摂取もおすすめです。弊社では、善玉菌を豊富に含むヨーグルトの販売を行っています。

定期購入だとお得にヨーグルトを購入できますので、よろしければ申し込みをご検討ください。

【ヨーグルトの定期購入に申し込む(CTAボタン)】

ポイントはいきなりCTAボタンへと誘導せずに、まとめからの自然な流れを意識することです。例文では、赤字の文章がCTAの誘導文へと自然な流れでつなげる役割を果たしています。

誘導文には、読者の利益を盛り込む

誘導文には読者の利益につながることを盛り込むとよいです。

ひがし
利益はかっこよく言うとベネフィットともいいますね。

上記の例文では、次の点を読者の利益として盛り込んでいます。

  • 腸内環境を整えるためには~
  • お得にヨーグルトを購入できる
  • 善玉菌を豊富に含む

他にも、読者に未来の姿をイメージさせる文章を入れるのも効果的です。

たとえば、次のような感じです。

  • ヨーグルトを摂取すると、健やかな日々を送れるでしょう。
  • おいしいヨーグルトなので、子どもも喜んで食べてくれるでしょう。
  • 定期購入だとヨーグルトを取り入れた食習慣を続けやすくなります。

簡潔に文章をまとめるコツ

まとめの文章を短くするためには、無駄を省き、簡潔な文章に整える必要があります。簡潔に文章をまとめるには、次の点に気を付けるとよいでしょう。

  • 文末の冗長表現に気を付ける
  • 接続詞は2つまでを目安にする
  • 一文一意を心がける
  • 不要な文章を入れない
  • 読点「、」を入れすぎない

文末の冗長表現に気を付ける

文末の冗長表現とは、さらに簡潔に書けるのに、無駄に長い文末になっている表現です。

たとえば次のように、冗長表現を簡潔に整えるとよいでしょう。

【冗長表現の修正例】

「わかりやすく話すことができます。」→「わかりやすく話せます。」

「昔はよかったものです。」→「昔はよかったです。」

接続詞は2つまでを目安にする

接続詞は、150~250のまとめ文章内に、2つまでを目安にするとよいでしょう。接続詞は「しかし、」「そして、」「また、」などの前後の文章をつなぐ言葉です。

接続詞が多すぎると、文章をテンポよく読みづらくなりますので、使い過ぎには注意してくださいね。

一文一意を心がける

一文一意とは、1文の中に1つの意味のみを込めることです。

一文一意を意識して、文章を簡潔にする例文を示します。

【長くて読みにくい例文】

今日は雨で、傘をさすので、集団登校の際に周りの友人と傘がぶつからないように注意して、横断歩道を渡る際にも車が走っていないことをよく確認してください。

【一文一意を意識した例文】

今日は雨で、傘をさします。そのため、集団登校をするときは、周りの友人と傘がぶつからないように注意しましょう。

横断歩道を渡る際にも、車が走っていないことをよく確認してください。

ひがし
一文一意を意識すると、ずいぶんと読みやすくなったのではないでしょうか。

不要な言葉を入れない

まとめには、不要な言葉を入れないようにしましょう。不要なのかどうかは、その文章を省いても意味が通じるのかどうかで判断できます。

不要だと思われる言葉は、一旦削ってみて読み返してみるとよいでしょう。

【不要な言葉が入った文章】

基本的には腸内環境に良い食事を摂ると、健康に良いといったことがいわれています。

【不要な言葉を削った文章】

腸内環境に良い食事を摂ると、健康に良いといわれています。

読点「、」を入れすぎない

読点「、」を入れすると文章をテンポよく読みづらくなります。文章も長くなりますので、入れ過ぎには注意してください。

読点の目安は、1文に1~2を目安に、多くとも3個以内には留めるとよいでしょう。文章を読んでみて、自然な切れ目に読点を入れてみてくださいね。

文章を完結にまとめる点は、本文を書くときと同じように気を付けるべき点です。

本文の書き方については、次の記事も参考にしてください。

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まとめは簡潔に書いて読者に行動を促そう

Webライターが記事を書くときはCTAボタンへの誘導文が必要な場合が多いです。そのため、まとめは簡潔に書いて自然な流れで読者をCTAボタンへと誘導しましょう。

今回は、文章を簡潔にまとめる書き方も紹介しましたので、参考にしてください。まとめをうまく書けるようになって、クライアントが喜ぶ記事を仕上げてくださいね。