Webライターはポートフォリオを作った方が良いと言われますが、何を書けばよいのでしょうか。
筆者は1年ほどポートフォリオを持たずにWebライターとして活動してきました。しかしこの度、ポートフォリオのメリットに気づき作成することにしたのです。
本記事では、ポートフォリオを作った方が良いと考えた理由と、作り方を解説します。6名のWebライターのポートフォリオを分析して、書くべきことをまとめてみました。
これから、ポートフォリオを書こうと思っている方は、参考にしてください。
Webライターのひがしです。
現在、専業で活動中。よろしくお願いします!
Webライターはポートフォリオを作った方が良い
ここでは、ポートフォリオについて簡単に説明して、作った方が良い理由についてお伝えします。
ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、過去の作品集のことで、Webライターであれば過去に執筆した記事が当てはまります。
クライアントがWebライターの文章力や知識の深さなど知るために、ポートフォリオを参考にします。
ポートフォリオには、過去記事の他にも問い合わせ先や、執筆の依頼料を掲載することもあります。
ポートフォリオを作った方が良い理由
ポートフォリオは無くても仕事を請け負えますが、次の理由からポートフォリオは作った方がよいと考えられます。
クライアントに効果的にアピールできる
ポートフォリオを作ると、効果的にWebライターの実力をアピールできます。
クライアントは良い記事を納品してくれる人に仕事を依頼したいため、Webライターの実力を知りたいと考えています。
過去記事を整理してポートフォリオにまとめておくと、クライアントがWebライターの実力を確認しやすくなるのです。
ブログから仕事の依頼を受けやすくなる
ブログにポートフォリオを載せておくと、仕事の依頼を受けやすくなるでしょう。
ブログの記事はポートフォリオをになり得ますが、クライアントによっては実際に納品された記事を見たい場合もあるのかもしれません。
その場合に、ブログ内にポートフォリオのページを作って、そこに過去の執筆記事を載せると、クライアントの要望を満たせます。
「実際にどのような記事を納品してくれるのだろう?」というクライアントの疑問に応えられるため、仕事の依頼につながりやすくなるでしょう。
Webライターのポートフォリオ例6選
ここでは、今回参考にさせていただいたWebライターのポートフォリオをご紹介します。
ポートフォリオの参考例として優れた物ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
じゅんさん|ブログ作成で冒頭のイラストが目を引く
- 得意ジャンル
- 受賞歴
- 過去の執筆記事URL
- Google検索結果の上位表示記事
- ランサーズの評判
- 取得資格
- 各種アカウント
- 執筆料:文字単価3.0円~(2021年11月現在)
- お問い合わせ先(ツイッターからも依頼できる)
石原 あゆ さん|ペライチで作成されていて整っている
- プロフィール
- 執筆実績のあるジャンル
- 依頼の流れ
- お客様の声
- Q&A
- 執筆料:文字単価2.0円~(2021年11月現在)
- お問い合わせ先
阿部コウジ さん|実績記事をGoogleドキュメントで掲載
- 過去の執筆記事URL(Googleドキュメント)
- 問い合わせ先
- お見積りフォーム
とと さん|掲載されている実績が豊富
- 提供するライティングサービスの特徴
- SEO実績(上位ランクのキーワードを掲載)
- 過去の執筆記事URL
- ツイッターでの評判
- 保有資格
- 自身の運営サイトで商品を紹介するサービス
- インフルエンサー活動やマーケティングのサポート
Mayumi さん|得意分野が分かりやすい(「edireco」利用)
- 経歴や実績
- 執筆ジャンル
- 過去の執筆記事URL
- 執筆料:6,000円~12,000円/1本(2021年11月現在)
min さん|シンプルでビジュアル的に目を引く(「foriio」利用)
- プロフィール
- 過去の執筆記事URL
- 作成や記事の追加が簡単で手間がかからない
- SNSや仕事依頼への導線が作りやすい
Webライターのポートフォリオの作り方
ここでは、Webライターのポートフォリオについて調査して分かった、ポートフォリオ作りの手順やポイントについて紹介します。
次の手順でポートフォリオを作成すると良いでしょう。
- 掲載する場所を決める
- 自分の写真やイラストを準備する
- 過去に執筆した作品(記事)を掲載する
- 掲載内容を充実させる
1つずつ丁寧に取り組んでいきましょう。
①掲載する場所を決める
掲載する場所は、次の通りです。
- Word Press(ブログ)
- note
- ポートフォリオ作成サイト
- クラウドソーシングサイト
- その他
各掲載場所の特徴を解説します。
Word Press(ブログ)
Word Pressを利用して、自分でブログ用のサイトを立ち上げると、そこにポートフォリオを掲載できます。
ブログを書けば、そのブログ自体もポートフォリオに。
またWebライターの中には、ブログに広告を貼って収益化に成功している人もいます。
ポートフォリオ作成と同時に、Webライター以外の新たな収入源を作りたい人にはおすすめです。
Word Pressを立ち上げてみたい方は、次の記事を参考にしてください。
関連記事:ワードプレスブログの始め方|簡単10分で始められる方法
note
ポートフォリオを作る際に、「note」を利用するWebライターも多く見られました。
noteに登録すると、手軽にポートフォリオを作成できます。
また、ポートフォリオ以外の有料コンテンツの作成も可能なため、収益化も狙えます。
関連記事(外部):noteの使い方、機能紹介|note
ポートフォリオ作成サイト
作成サイトを利用したポートフォリオ作りも可能です。
今回、参考にさせていただいたWebライターは、次のようなポートフォリ作成サイトを利用されていました。
手軽にポートフォリオを作りたい人は、ご利用ください。
クラウドソーシングサイト
「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングでも、ポートフォリオを作れます。
各クラウドソーシング内でライター活動をする場合は、登録しておくと良いでしょう。
筆者のクラウドソーシングのポートフォオを以下に掲載しますので、参考にしてください。
その他
Hatena Blogなどの無料ブログや、ペライチを使ってポートフォリオを作成するWebライターもいらっしゃいました。
②自分の写真やイラストを準備する
ポートフォリオには、自分の顔写真やイラストを掲載すると良いでしょう。
顔写真やイラストをポートフォリオの前半に掲載すると、クライアントにどのようなWebライターなのかをイメージしてもらう手助けになります。
クライアントに親近感を持ってもらえ、新規依頼につながりやすいのではないでしょうか。
イラストの作り方については次の記事を参考にしてください。
関連記事:ブログやプロフィール用のアイコン作成|無料で自作や有料で発注する方法を解説
③過去に執筆した作品(記事)を掲載する
ポートフォリオは作品集であるため、Webライターであれば過去に執筆した記事を掲載します。
納品した記事を掲載する場合は、クライアントから了承を得たポートフォリオを掲載するようにしましょう。
ポートフォリオがない場合は、Googleドキュメントで記事を執筆して紹介したり、自分のサイトに掲載したブログを紹介したりするのもおすすめです。
ポートフォリオ上でライティング実績をアピールする手段として、次のような掲載方法が見られました。
- 納品した記事のURLを掲載する
- 記事を納品した会社をざっくり書く(例:健康食品関連の会社、〇〇県の旅行代理店 など)
- 過去に書いた記事のジャンルを書く(例:医療、子育て、フィットネス、美容 などのジャンル)
- 自分が運営するブログの中からおすすめの作品を紹介する
④掲載内容を充実させる
次の内容をポートフォリオに掲載すると内容が充実して、クライアントに効果的にアピールできるでしょう。
- 自己紹介やプロフィール
- 問い合わせ先
- 執筆料
- 執筆依頼後の流れ
- クラウドソーシング上の実績
具体的にどのようなことを書けば良いのかを解説します。
自己紹介やプロフィール
自己紹介やプロフィールには、経歴や特技、職業、趣味を書くと良いでしょう。
また、スキルや資格を掲載してクライアントにアピールすのもおすすめです。
Webライターとは関係ない資格でも、仕事依頼につながります。
たとえば僕の場合、鍼灸師の資格をアピールして健康関連の記名記事の依頼につなげた経験が何度もあります。
複数のWebライターのポートフォリオを調査したところ、自己紹介はページの先頭に書いてあることが多かった印象です。
【必須】問い合わせ先
問い合わせ先は、クライアントが依頼を受ける窓口となるため必須です。問い合わせ先については、ライターごとに次のような特徴も見られました。
- 問い合わせと見積りフォームを分ける
- クラウドソーソングサイトから依頼をするように誘導
- ツイッターのDMでも依頼を受付中であることを伝える
執筆料
執筆料は掲載するWebライターと掲載しないWebライターの両者がいます。
どちらかといえば、執筆料を掲載するWebライターの方が多い印象です。
執筆依頼後の流れ
「執筆依頼後の流れ」とは、依頼を受けた後に、構成を作成して、クライアントの修正依頼などの流れを簡単に書いた手順のことです。
「執筆依頼後の流れ」を掲載するWebライターは少数派でした。
しかし、執筆後の流れを掲載した方が、記事の依頼に慣れていないクライアントの不安を払しょくできるため、依頼獲得の可能性も高まるかもしれません。
クラウドソーシング上の実績
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトでの活動実績を掲載するWebライターも多かったです。
たとえば、次のような実績を紹介されていました。
- クライアントからの評価(☆の数)
- 案件の完了数
- クライアントからの口コミ
- 上位ランク(認定ランサーやプロクラウドワーカ―)であること
クラウドソーシング実績を掲載するメリットは、評価に客観性を持たせられることです。
筆者が作ったポートフォリオ
いろいろなWebライターのポートフォリオを分析して、筆者はポートフォリオに次の事項を掲載しました。
- 自己紹介(生年月日、家族、趣味、特技)
- 過去に執筆した記事のURL(すべて記名記事)
- その他の実績(URLはなくジャンルなどを書いたざっくりしたもの)
- Webライター講師としての活動
- クラウドソーシングでの活動実績(各クラウドソーシングのプロフィールも掲載)
- 執筆料(税込み2.2円~)
- 問い合わせ先(ツイッターOK)
筆者が作ったポートフォリオを以下に掲載しますので、よろしければ参考にしてください。
ポートフォリオがない場合はどうする?
Webライターをはじめたてのころは、まだ実績がないため、ポートフォリオがない場合もあるでしょう。
その場合は、サンプル記事を作成してみてはいかがでしょうか?サンプル記事とは、クライアントに見せるために書かれた記事です。
筆者はポートフォリオがないころはサンプル記事を作成して、それを提案文に掲載して案件に応募していました。
サンプル記事でも、ポートフォリオと同じ効果が期待できますので、ぜひお試しください。サンプル記事の書き方については、次の記事を参考にしてください。
本記事では、サンプル記事の書き方について詳しく解説します。サンプル記事とは、クラウドソーシングサイトにある案件に応募する際に、自分の文章力をアピールするための記事。筆者はWebライター講師を務めていますが、まずは受講生にサン[…]
Webライターはポートフォリオを作ってクラウアントから仕事の依頼を受けよう
今回は、複数のWebライターのポートフォリオを調査して、ポートフォリオの書き方や工夫をまとめてみました。
これから、ポートフォリオを書こうと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
筆者はWebライターとして約1年間活動してきましたが、ポートフォリオを作ったことがありませんでした。
ポートフォリがなくても仕事の依頼は受けられますが、持っていた方がクライアントに過去の実績を提示するのに便利です。
ポートフォリオがなかったころは、複数の記事のURLを提案文などに貼っていました。
しかし、今後は提案をする場合にはポートフォリオのURLは1つで済みます。
また、ブログサイトからクライアントの仕事依頼を受けやすくなったのではないかと。