Webライターをはじめるにあたって「Webライターってきついの?」「本当に稼げるの?」といった心配もあるのではないでしょうか。
僕の場合、Webライターをはじめたての頃は「思ったよりも稼げなくて、きつい!やめたい!」と思ったこともありました。
しかし現在は、その考えが逆転して「Webライターになってよかった!」と思っています。そのため、現在もWebライターを続けているのです。
本記事では、Webライターがきつい理由や対処法、Webライターになってよかったと思う理由について解説します。
Webライターをはじめようかどうかと悩んでいる人は、参考にしてください。
Webライターのひがしです。
未経験からWebライターをはじめて、現在は専業で活動中。
きつい時期を乗り越えた経験をもとに解説します。
【Webライターの実情】未経験からをはじめるときつい!
未経験のWebライターはスキルがないため、クライアントから依頼されづらいし、単価も低くてぜんぜん稼げません。
世の中には、2~3時間で3ヶ月目に月収20~30万円という人もいますよね。
でも僕の場合は、20~30万円になるまでに1日10時間以上の執筆を半年くらい続けてやっと達成できました。
そのため個人的には、Webライターは簡単に稼げるような仕事ではなく、稼ぐためには努力も必要と考えています。
「Webライターはきついからやめとけ」の理由
世間では、「Webライターはきついからやめとけ」といわれることもあるようです。
その理由は次のとおり。
- 文字単価が低い
- 文章を書くスピードが遅い
- レギュレーションが難しい
- 自己管理能力が必要
- 睡眠不足で疲れる
- 孤独なライター生活でさびしい
- キャパオーバーで無理をする
- フィードバックがつらい
一般的には以上のような理由で、Webライターはおすすめできないといわれています。
文字単価が低い
Wenライターの初心者が比較的に採用されやすい案件は、1文字0.1~0.5円のかなりの低単価です。
文字単価が低いことで、獲得報酬や時給単価も低下します。
たとえば3,000文字の記事を書く場合、初心者であれば少なくとも5時間以上はかかるかもしれません。
5時間で3,000文字の記事を納品した場合の獲得報酬と時給の計算結果は、次のとおりです。
獲得報酬 | 時給 | |
0.1円 | 300円 | 60円 |
0.5円 | 1,500円 | 300円 |
時給換算で60円~300円だとやる気がなくなる人も多いのではないでしょうか。
文字単価については経験を積めば上昇する可能性があるため、初心者のころは頑張りどころだとも言えます。
文章を書くスピードが遅い
初心者のころは、文章を書くスピードが遅い点も、収入を下げる要因となりモチベーション低下につながります。
初心者の文章を書くスピードが遅い理由として、タイピングが遅かったり、リサーチに時間がかかったりすることなどが考えられます。
文章を書くスピードも、経験を積むと早くなるため、初心者のころは踏ん張りどころだといえるでしょう。
レギュレーションが難しい
レギュレーションとは、執筆ルールや記事の書き方をまとめた資料です。記事を執筆する前にクライアントから渡されることもあります。
レギュレーションはクライアントごとにさまざまです。たとえば、次のように細かく設定されている場合もあります。
- 1文の長さは40~60文字程度
- 同じ語尾の連続は2回まで
- 読点「、」は1文内に3つまで
他にも、漢字表記とひらがな表記の使い分けや、半角や全角の指定など細かく設定されていることも多いです。
同じクライアントから継続発注してもらえば、レギュレーションが変わるたびに苦労する必要がなくなります。
そのためも、クライアントに良質な記事を納品して、関係性の構築に努めることが重要でしょう。
自己管理能力が求められる
Webライターには自己管理能力が求められます。なぜならクライアントから依頼される仕事には、納期があるからです。
〇月〇日と指定された納期以内で、納品する必要があります。
納期に遅れると、クライアントの信用を失うため、仕事も減ってしまいます。
Webライターで稼ぐためには、文章力と同じくらいに自己管理能力も必要なのです。
睡眠不足で疲れる
Webライターは、納期に追われて睡眠不足になることもあります。
とくに複数のクライアントをかけ持つようになると、記事の執筆本数が増えて忙しくなり、睡眠不足になりやすいです。
しかしWebライターの場合、在宅で仕事をできる上に、他人の目を気にする必要がありません。
昼間に眠くなったら、いつでも仮眠が取れるため、睡眠不足をある程度はカバーできるかもしれません。
孤独なライター生活でさびしい
一般的には、Webライターは孤独で寂しいといわれていますが、僕はさびしいとは感じませんでした。その理由は、次のとおり。
- クライアントとのミーティングや連絡のやり取りが頻繁に行われるから
- 忙しくてさびしいと感じる余裕がないから
Webライターはクライアントと頻繁に連絡を取り合ったり、Zoomなどのビデオチャットでミーティングに参加したりして忙しいです。
さらに、僕の場合はWebライター講師をしており、受講生と話すことが多い点もさびしさを感じない要因だと感じます。
キャパオーバーで無理をする
キャパオーバーで無理をし始めるのは、ライターにある程度慣れたころでしょう。
初心者の頃は、依頼が少ないから暇です。
その一方で、ある程度のスキルを身に付けると、依頼がどんどん増えてキャパオーバー気味に。
しかしキャパオーバーはむしろチャンスです!キャパオーバーになってきたら、文字単価1.5円や2円などのさらに高単価案件を取っていきましょう。
そうすると、徐々に記事の執筆本数を減らしても収入を維持できるようになります。
文字単価が1円から2円になると、単純に収入も2倍になる点はWebライターの魅力ですね。
フィードバックがつらい
フィードバックとはクライアントから、帰ってくる修正依頼のことです。
初心者の頃は、クライアントから大量のフィードバックをもらうことは、よくあります。
しかし、フィードバックも経験を積むと徐々に減らせます。
フィードバックで辛い思いをした分、クライアントから褒められたり、フィードバックがゼロだったときは喜びも大きいですよ。
Webライターをめたくなった時期を乗り越えるための方法
- ブログをはじめる
- ポートフォリオを作る
- ライティングの仕組化
- SEOライティングを身に付ける
- セールスライティングを身に付ける
- 高い案件の応募する
ブログをはじめる
ブログをはじめて良かった点は、ブログをポートフォリオにできたことです。
ポートフォリオは過去の作品集のことで、クライアントがライターの実力を計るために参考にします。
ポートフォリオがあるライターとないライターであれば、ポートフォリオを持つライターの方が採用されやすいと考えられます。
僕の場合は、SEOライティングの方法を自分なりにまとめた記事がクライアントに好評でした。
クライアントに文章力を見てもらうのと同時に、SEOについての知見も披露できるから一石二鳥です。
ポートフォリオを作る
ブログ自体をポートフォリオにするのと同時に、ブログ内にポートフォリオを作るのも効果的です。
ブログ内に作成するポートフォリオは、クライアントに納品して他のメディアで公開された記事を掲載します。
私のポートフォリオはこちらですので、よろしければ参考にしてくださいね。
ポートフォリオの作成については、次の記事も参考にしてください。
関連記事:Webライターのポートフォリオには何を書く?6名を調査した結果から書き方を徹底解説!
ライティングの仕組化
ライティングの仕組化とは、毎回同じパターンでライティングをすることです。
企業の場合は、複数人が仕事を効率的に実施できるようにするために実施しますが、僕は1人で仕組化しています。
構成の作成からリサーチ、記事の執筆、校閲・構成までライティングの流れを決めています。
構成もひな型を準備しているため、常に同じ流れでライティングが可能です。
これはマニュアルを持っていないクライアントさんからの依頼で、記事を書く際に有効でした。
SEOライティングを身に付ける
SEOライティングとは、SEOを意識した記事の書き方をすることです。
クラウドソーシングの案件の中では、SEOライティングの割合が多いため、スキルを身に付けておくと重宝するのではないでしょうか。
とはいえ特別なことをせずとも、クライアントが渡してくれるマニュアルを参考にして記事を執筆するとスキルは、ある程度身に付きますよ。
セールスライティングを身に付ける
セールスライティングは比較的に高単価の案件が多いジャンルです。
僕が受注したセールスライティングは、化粧品や健康食品などのアフィリエイト案件でした。
アフィリエイト案件は、画像加工のスキルも求められます。
書き方はマニュアルが準備されていますので、それに沿って執筆すればオッケー。
その他の注意点として、化粧品や健康食品のセールスライティングには薬機法の知識も必要なことですね。
初心者には手を出しづらいですが、スキルを身に付けたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
高額案件に応募する
つらいWebライターの時期を乗り越えるためには、高単価案件への応募が重要です。
高単価案件を獲得すると収入が伸びますので、モチベーションアップにつながります。
前項のセールスライティング以外の高単価案件としておすすめなのが、BtoBのSEOライティング案件です。
BtoBのSEOライティング案件では、企業が企業に対して商品やサービスを販売するためのオウンドメディアで記事を執筆します。
オウンドメディアとは、企業が所有するメディアの総称です。
ビジネスのトンマナに合わせた固い印象の文章の書き方と、若干の専門知識が求められます。
対応できるWebライターが限られるため、高単価な案件が多い印象です。
スケジュール管理
スケジュール管理は、無理をして体調を崩さないためにも重要です。
スケジュール管理をしないと、自分のキャパ以上に案件を受注する可能性があります。その結果、徹夜をしてしまったり、納期に間に合わなかったりすることも。
行き当たりばったりで執筆するのではなく、記事ごとに執筆する時間を決めて滞りなく記事を納品するようにした方がよいでしょう。
筋トレをする
机に座りっぱなしのWebライターには、筋トレがおすすめです。
筋トレをすると、肩こりや腰痛、ストレス解消になるといわれています。
実際に筋トレにより、身体が安定して肩こりや腰痛になりづらくなったことを実感。
また、セロトニンやドーパミンと呼ばれる脳内物質の増加によるストレスが軽減されることが報告されています。※1
Webライターになってよかったと思える現在
よかったと思える理由は次のとおり。
- 家族との時間を増やせた
- 就寝時間が安定した
- Webマーケティングの知識が身に付いた
それぞれについて詳しく解説します。
家族との時間を増やせた
Webライターは在宅ワークなので、家族との時間が増やせてよかったと感じます。
子ども保育園のお迎えをしたり、家族で毎日、朝食と夕食をともにしながら、楽しい毎日を送っていますよ。
旭化成ホームズ株式会社が行った調査でも、79%の人が在宅ワークで家族と過ごす時間が増えたと回答しているみたいですね。※2
就寝時間が安定した
Webライターはスケジュール管理さえできれば、就寝時間や起床時間が安定します。
また、納期に余裕のあるクライアントだけから依頼を受けるようにする点もポイントです。
たとえば僕の場合は、夜の9時に就寝して朝の3時に起きるようにしています。
もう少し睡眠時間を増やしたいところです。6時間の睡眠で安定しているため、日常生活に支障はありません。
眠くなったら好きな時に10分程度の仮眠をとれる点も魅力です。
Webマーケティングの知識が身に付いた
Webライターの仕事は、企業の商品やサービスを販売するためのオウンドメディアで記事を書いたり、セールスライティングをしたりします。
そのため、知らず知らずのうちにWebマーケティングの知識が身に付いたことを実感。
Webマーケターで嬉しいのは収入が良い点!
経済産業省の発表によると、Webマーケターの年収は約682万円です。※3
企業に勤める日本人の平均年収は、433万円であるためWebマーケターになると年収アップも期待できるのではないでしょか。※4
Webライターはきつくて楽ではないが徐々に楽になる
Webライターを始めたての頃は、ツライことも多かったです。
しかし努力を半年くらい続けた結果、つらい状況が徐々に好転して、現在ではWebライターになってよかったと感じます。
とくに収入面については、はじめは時給100円程度でやめたくもなりましたが、現在は時給換算で2,000円くらいは稼げています。
月収にすると30万円くらいです。
今後はWebマーケターとしてのキャリアを築くのもおもしろいかと考えています。
はじめはつらくて稼ぐためには努力が必要なWebライターですが、副業やフリーランスの入り口としてははじめやすい仕事だと思います。
ぜひチャレンジしてみてください。
参考(外部リンク)
※1:筋トレがメンタルヘルに及ぼす影響|医療法人社団 平成医会