この記事では耳鳴りや突発性難聴に効果のあるツボを5つ紹介します。
さらに、耳周辺にあるツボへの刺激が耳鳴りや突発性難聴に効果がある理由と効果的な押し方についても解説します。
耳鳴りや突発性難聴のセルフケアとして、ぜひ実践してみてください。
耳鳴りや突発性難聴のセルフケアのツボ押しについて動画でも解説していますので、どうぞご覧ください。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
耳周辺のツボ押しが耳鳴りに効果的な理由
耳周辺のツボ押しをすると、耳鳴りや突発性難聴の症状が和らぐことがあります。
その理由は、内耳リンパ液の循環がよくなるからです。
ツボ押しが効果的な理由を理解するために、まずは耳鳴りや突発性難聴になる原因を確認しましょう。
そもそも耳なりになる原因とは?
耳鳴りや突発性難聴は、内耳リンパ液の循環不全で起こるといわれています。
音が伝わるメカニズム
音は空気中の振動となって、外耳道を通り鼓膜を揺らし、耳小骨を伝って内耳の蝸牛に到達します。
その後、蝸牛神経を伝って脳に音のシグナルが伝わり音を感じ取ることができます。
内耳に循環不全が起きて音が伝わらなくなる
内耳はリンパ液で満たされています。
正常であれば、そのリンパ液を伝って音のシグナルが脳に到達します。
しかし内耳で循環不全が起こると、内部のリンパ液の粘度が高くなったり、むくんだりして蝸牛内で音が正常に伝わりづらくなります。
音が伝わりづらくなった結果、突発性難聴や耳鳴りが生じることになります。
耳周辺のツボ押しで血行がよくなり循環不全が解消される
リンパ液を循環させるリンパ管は血管とつながっています。
そのため、ツボ押しをし血液の流れを改善すると、リンパ液の流れもよくなり内耳の循環不全が解消される可能性があるのです。
なかでも、次に示すツボは鍼灸師がよく使うツボであり、効果的とされています。
耳鳴りや突発性難聴に効果的なツボ5選
耳鳴りや突発性難聴に効果的なツボは次の5つです。
- 耳門(じもん)
- 聴宮(ちょうきゅう)
- 聴会(ちょうえ)
- 翳風(えいふう)
- 完骨(かんこつ)
まずは、位置を確認してみましょう。
耳門(じもん)・聴宮(ちょうきゅう)・聴会(ちょうえ)
まずは口を開けたときに、凹む所が聴宮です。
そして聴宮の少し上に耳門、少し下に聴会があります。
翳風(えいふう)
翳風は乳様突起と呼ばれる丸い形をした骨と顎の骨の間にあります。
完骨(かんこつ)
完骨は乳様突起の後ろ側にあります。
押さえると少しズーンとイタ気持ちのよい刺激を感じます。
耳鳴りに効果的にツボの押し方
次の手順で耳周辺のツボ押しをすると、耳鳴りや突発性難聴に効果的です。
- まずは耳門に指を当てて5秒押す
- 5秒押したら次は聴宮を5秒押す
- その後、耳門から聴宮、聴会、翳風、完骨の順に5秒ずつ押す
以上を1セットとして3回繰り返してみてください。
強く押す必要はなく、軽い刺激で効果が期待できますよ。
耳鳴りや突発性難聴になったら耳周辺のツボを刺激してみよう
耳鳴りや突発性難聴になったら、耳周辺のツボを刺激すると症状が改善することがあります。
しかし耳鳴りや突発性難聴になった場合、病気の可能性もありますので、まずは病院を受診しましょう。
また早めに改善したい場合は、病院の治療と並行して鍼灸施術を受けるのもおすすめです。
ひがし鍼灸整体院では耳鳴りや突発性難聴への鍼灸を実施していますので、お困りの際はどうぞご相談ください。