耳鳴り・突発性難聴

耳鳴りや突発性難聴でお悩みの場合は、熊本のひがし鍼灸整体院におまかせください。

鍼灸で内耳の循環不全にアプローチして、症状の改善を目指します。

とはいえ、鍼灸で耳鳴りや突発性難聴を改善する場合、次のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

  • 「本当に鍼灸で耳鳴りや突発性難聴を改善できるの?」
  • 「病院と鍼灸どっちで治療すればいい?」
  • 「鍼灸ではどんな施術をするの?」

耳鳴りや突発性難聴に対する効果は、臨床研究でも報告されています。

また症状を改善する場合、病院と鍼灸の併用がおすすめです。

この記事では、耳鳴りや突発性難聴の原因や病院の薬では症状が改善しない理由、鍼灸の効果に関する研究論文を解説します。

さらに当院が行っている耳鳴りや突発性難聴に対する鍼灸施術も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

このページを書いた人

東 大輔(ひがし だいすけ)

熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。

ひがし鍼灸整体院の代表を務める。

臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。

詳しい自己紹介はこちら

ひがし

耳鳴りや突発性難聴の改善率を高める方法について、動画でも詳しく解説しているので、どうぞご覧ください。

目次

耳鳴りや突発性難聴とは

ここでは、耳鳴りや突発性難聴に関連する次の内容を解説します。

  • 耳鳴りや突発性難聴の症状ト
  • 音が聞こえるメカニズム
  • 突発性難聴が起こる原因
  • 突発性難聴と耳鳴りの関係
ひがし

1つずつ分かりやすく解説しますね。

耳鳴りや突発性難聴の症状

耳鳴りになると、本来は鳴ってないはずの音が聞こえます。

代表的な音として、ゴー、ザー、ブーンやセミが鳴くようなミーンがあげられます。

突発性難聴は、突然音が聞こえなくなったり、耳がつまった感じがしたりする症状です。

耳鳴りを併発することも多く、突然聞こえなくなることで患者もストレスや不安を抱えます。

耳鳴りや突発性難聴はなぜ起こるのでしょうか。

原因を理解するためにも、まずは音が聞こえるメカニズムを知っておきましょう。

音が聞こえるメカニズム

音が振動として外耳道を通り、鼓膜をゆらし、その刺激が耳小骨を伝わって内耳を経て、内耳神経に到達します。

ひがし

音を振動として空気を揺らして鼓膜に到達しますよ。

内耳はリンパ液で満たされているため、振動がリンパ液を伝わり、内耳神経に伝わるようになっているのです。

内耳神経を通して、音の情報が脳に伝わることで音を認識できます。

突発性難聴が起こる原因

耳鳴りや突発性難聴の原因についてはわかってないことも多いのですが、内耳にあるリンパ液の循環が悪くなって起こるという考え方が有力です。

循環が悪くなると、むくんだり、リンパ液が粘っこくなったりして音を感じにくくなるのです。

音を感じにくくなった状態が、突発性難聴といわれています。

そして突発性難聴と耳鳴りは深い関係性があるため、併発する事例が多く見られます。

突発性難聴と耳鳴りの関係

耳鳴りがある方の多くは、難聴を抱えているといわれています。

難聴になると実際は聞こえていないにも関わらず、誤った音の情報を脳へ伝えため、耳鳴りと併発しやすいのです。

両者ともに内耳のリンパ液の循環不全が原因で発生することもあり、突発性難聴や耳鳴りになって病院を受診すると、同じような薬を処方されます。

病院の薬で耳鳴りや突発性難聴が治らない理由

耳鳴りや突発性難聴で病院を受診すると、ブレドニンと呼ばれる炎症を抑えるストロイド薬やアデコスホーワなどの内耳の血液循環を改善する薬が処方されます。

しかし、これらの薬を服用しても耳鳴りや突発性難聴が治らないこともよくあります。

その理由は、自律神経が乱れていたり、首や肩に筋肉のこりがあったりするからです。

自律神経が乱れているから

自律神経が乱れると、全身の血管が収縮して血流が悪くなります。

血液が流れる血管とリンパ液が流れるリンパ管はつながっているため、血流が悪くなると内耳にあるリンパ液の循環も悪くなります。

とくにストレスを抱えたり、疲れがたまったりして活動の神経(交感神経)が過剰に優位になると、血管が収縮して内耳のリンパ液に影響を与える可能性があるのです。

全身の血管収縮が内耳リンパ液の循環に影響を与えると、内耳の状態を整える薬を服用するだけでは症状が改善されない場合があります。

首や肩が凝っているから

首や肩にこりができると、そこで血行が悪くなるため、頭部への血液循環も悪化します。

その結果、前項と同じくリンパ管の循環も悪くなり、内耳のリンパに影響を与え耳鳴りや突発性難聴になると考えられるのです。

この場合、病院の薬で内耳の循環を改善しても、首や肩のこりが解消されていなければ耳鳴りや突発性難聴が改善しない可能性があります。

耳鳴りや突発性難聴に対する鍼灸の効果

耳鳴りや突発性難聴を改善したい場合は、病院の治療を受けつつ、自律神経の乱れや肩や首のこりと他の内耳以外の原因にもアプローチすることをおすすめします。

ここでは、鍼灸が耳鳴りや突発性難聴に効果的な理由と効果に関する研究報告を紹介します。

鍼灸が効果的な理由

鍼灸が耳鳴りや突発性難聴に効果的な理由は、次のとおりです。

  • 鍼で筋肉の深部にあるこりにアプローチできるから
  • 鍼を刺すと血管が拡張するから
  • 自律神経の乱れを整えられるから

鍼で筋肉の深部にあるこりにアプローチできるから

こりに刺さる鍼
鍼が筋肉の深部にあるこりに到達したイメージ

上のイメージ画像のように、鍼を打つと筋肉の深部にあるこりにアプローチできます。

鍼を刺したあとに、10分程度とどめると、徐々に筋肉が緩んでいくのです。

ひがし

筋肉は深部にもコリができるので、鍼灸で奥までアプローチできるのは大きなメリットですね。

鍼を刺すと血管が拡張するから

鍼を刺した箇所で軸索反射と呼ばれる反応がおこり、血管が拡張します。

血管が拡張することで、血液循環が改善され内耳の循環不全が解消される可能性があります。

軸索反射とは、下記の図のように知覚神経とは別に、軸索と呼ばれる神経線維と通して血管へとシグナルが送られる反応です。

ひがし

イメージ図で示すと次のとおりです。

軸索反射のイメージ図

鍼が皮膚に刺さるとレセプターと呼ばれる部分で、刺激の情報を受け取り、そのシグナルが知覚神経を通して脳や脊髄に送られます。

一方でそれとは別に、血管に対しても刺激のシグナルが伝わり、無意識のうちに血管が広がるようになっているのです。

軸索反射で血管が拡張するため、鍼を刺した周辺はほんのり赤くなる「フレア現象」が見られます。

自律神経の乱れを整えられるから

鍼を刺すとその情報が脳や脊髄に伝わり、そこから自律神経による反応が起こります。

たとえば手足に鍼を打つと、リラックスや休息の際に働く副交感神経と呼ばれる神経が優位な状態にできます。

副交感神経を活性化できると、全身の血管を拡げる作用が期待できるので、肩や首、耳周辺など内耳にむかう血管の循環を改善できる可能性があります。

鍼灸の自律神経に対する効果については、次の記事で詳しく解説しています。

研究報告

ここでは、耳鳴りや突発性難聴の患者に鍼灸施術を行って、効果を検証した研究論文を2つ紹介します。

耳鳴り患者103名に対する鍼治療の効果に関する論文

耳鳴りや難聴の患者103名に対して鍼治療を行い、効果を調べた研究論文を紹介します。

103名のうち96名は、病院で治療を受けた経験を持つ患者です。

鍼治療を行った結果は、次のとおりです。

鍼治療の結果
  • 著効・有効:24.2%
  • やや有効:26.2%
  • 無効:49.5%

以上から鍼治療を受けると、耳鳴りの患者2人のうち1人に効果があることがわかりました。

また同研究では、耳鳴りや突発性難聴になって日が浅い方が治りがよいと報告しているため、症状が現れたらなるべく早めに鍼灸治療を受けることをおすすめします。

さらに1~10回くらいが鍼治療の目安となる施術回数と述べられています。

そのため鍼治療で耳鳴り・突発性難聴の改善したい場合は、まずは10回を目安に通院をした方がいいのかもしれません。

(参考論文:「耳鳴 り」患者の実態 と鍼治療|久住 真理・芹澤 勝助

突発性難聴と耳鳴りに対する鍼灸治療の効果を検証した論文

国立病院医療センター耳鼻咽喉科では、突発性難聴や耳鳴りを訴える患者に対して鍼灸施術を行いました。

鍼灸施術の対象となったのは、投薬や理化学的療法、手術などで経過が思わしくなかった患者です。

鍼灸の施術回数の平均14.3回で、その効果は次のとおり。

鍼灸治療の効果
  • 難聴(15名中):1名完治・3名有効・9名不変・2名脱落で効果が見られたのは26.7%
  • 耳鳴り(22名中):2名完治・8名有効・7名不変・5名脱落で効果が見られたのは45.5%

以上の結果から、鍼灸は難聴に対しては4人のうち1人、耳鳴りに対しては2人のうち1人に効果があることがわかりました。

(参考論文:突発 性難聴及び耳鳴に対する鍼灸治療|山本 好紀・竹之内 診佐夫 他

耳鳴りや突発性難聴に対する鍼灸による施術方法

ひがし鍼灸整体院では、耳鳴りや突発性難聴の方に対して次のような施術を行います。

  • 肩や首への鍼灸施術
  • 耳周辺の鍼灸施術
  • 自律神経の調整
ひがし

以上を使い分けて、内耳の循環不全の解消を目指します。

肩や首への鍼灸施術

肩や首に鍼を刺して、筋肉をほぐします。

鍼を刺す本数は、患者さんの肩や首のこりに応じて数本程度から数十本までさまざま。

こりが広範囲だったり、多かったりする場合は以下の写真のように他本数を使用した鍼灸施術も可能です。

鍼施術2

耳周辺の鍼灸施術

耳周辺のツボ
耳周辺にる主なツボ

耳の周辺や側頭部にあるツボに鍼を刺して、耳周辺の循環を整えていくのが局所施術の中心です。

またツボ以外にもトリガーポイントと呼ばれる箇所に鍼を刺すこともあります。

ひがし

耳周辺でトリガーポイントを見つける場合は、患側と健側を比べながら押して痛い部分を探しますよ。

トリガーポイントについては、次の記事を参考にしてください。

自律神経の調整

耳鳴りや突発性難聴の場合、手足に優しい鍼刺激を与え、自律神経の乱れを整えます。

体性-自律神経反射と呼ばれる人間がもともと備えている生理反応を利用した施術で、鍼の痛みはほとんどないのでリラックスして受けられます。

当院で行っている自律神経の調整方法については、次の記事を参考にしてください。

当院で行っている自律神経の調整方法について

もし、耳鳴りや難聴になったら…

ひがし

もし、耳鳴りになったら、どうすればいいのでしょうか?

まずは病院を受診

耳鳴りや突発性難聴になったら、まずは病院を受診しましょう。

ひと口に耳鳴りや難聴といっても原因はさまざまで、鍼灸や整体などの代替医療では対応できないものもあります。

たとえば脳卒中や脳動脈瘤などの脳の病気の場合は、早めに病院で治療を受ける必要があります。

また聴神経腫瘍などの神経の病気も、病院で治療を受けることが大切です。

まずは病院を受診して、原因がわからなかったり、「薬で様子をみましょう」となったりした場合に、鍼灸の併用を検討することをおすすめします。

薬と鍼灸の併用がおすすめ

耳鳴りや突発性難聴を改善したい場合、病院でもらう内耳の薬を服用して局所の原因に対するアプローチが有効です。

それと同時に、鍼灸で自律神経を整えたり、こりをほぐして血行を促進したりして全身症状にもアプローチするとさらに効果的でしょう。

鍼灸で改善を目指したい場合は、症状が現れてなるべく早めに施術を受け始めることをおすすめします。

ひがし

治療が早い方が、治りも早いです。

ひがし鍼灸整体院でも、耳鳴りや突発性難聴に鍼灸で対応できますので、お悩みの場合はぜひご相談ください。

耳鳴りや突発性難聴のお悩みは、熊本のひがし鍼灸整体院におまかせください

耳鳴りや突発性難聴は、内耳の循環不全でおこります。

病院では内耳の循環を改善したり、炎症を抑えたりする薬が処方されます。

しかし、首や肩のこりや自律神経の乱れが原因で起こる場合もあるため、服薬で内耳にアプローチするだけでは症状が改善されないこともあるようです。

そのような場合は、鍼灸を併用して自律神経の乱れや首や肩のこりに対してもアプローチするのがおすすめ。

鍼灸が耳鳴りや突発性難聴に対して効果があることは、臨床研究でも報告されています。

ひがし鍼灸整体院でも、耳鳴りや突発性難聴に対する鍼灸施術を受けられるので、ぜひご相談ください。

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〒861-4125熊本市南区奥古閑町561

\24時間対応/

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休業日:日曜・祝祭日

店舗担当:ひがし
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この記事を書いた人

熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
医師のコラム記事を代筆したり、健康関連のWebメディアに寄稿したりする活動も行っている。
プライベートでは3人娘の父
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