頭痛のときに、こめかみを押すと自然と楽になった経験はありませんか?
こめかみを押さえると楽になる理由は、はっきりと正確なことはわかりません。
しかし頭の痛みが紛れるから頭痛が楽になるといのが一般的です。
他にも、いくつか仮説があるので、この記事ではそれを紹介します。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
こめかみを押すと頭痛が楽になる理由
こめかみを押すと頭痛が楽になる理由は、性格のことははっきりとわかりません。
しかし次のような仮説が考えられますので、紹介します。
- 筋肉がほぐれるから
- 痛みが紛れるから
- 血管が収縮するから
それぞれについて解説します。
筋肉がほぐれるから
こめかみには側頭筋と呼ばれる筋肉があり、この筋肉が緊張することで頭痛が起こります。
そこで、こめかみを押すと、側頭筋がほぐれて頭痛が軽くなると考えられます。
筋緊張型頭痛の場合は、とくに側頭筋がほぐれる効果で頭痛が楽になるのかもしれません。
痛みが紛れるから
こめかみを押した刺激が頭の痛みを紛らわすことで、頭痛が軽減すると考えられます。
これはゲートコントロール説と呼ばれる理論で、痛みを感じたときにその周辺を触れることで、その触れた刺激が痛みを感じる神経の経路を遮断するという考え方です。
腹痛の際に腹部をさすると痛みが落ち着くのも同様の理論によるものです。
ゲートコントロールを利用して頭痛を軽減させる場合は、強く抑える必要はなく軽く触れる程度でも効果を発揮します。
血管が収縮するから
こめかみを押すと拡張した血管が収縮して頭痛が楽になるとする考え方もあります。
頭痛のなかでも片頭痛の場合は、血管が拡張することで痛みを感じます。
こめかみに痛みを感じることが多く、ドクンドクンと拍動性である点が特徴です。
こめかみを押すと、血管を圧迫することにより拡張した血管が収縮します。
その結果、片頭痛による痛みが軽減すると考えられるのです。
頭痛を楽にするこめかみの押し方
こめかみを押す場合は、あまりグリグリと強く押し過ぎないようにしましょう。
こめかみはデリケートな部位なので、グリグリと押し過ぎると、後々痛みが増してしまう可能性があります。
軽く抑えた状態で、円を描くようにすると、筋肉がほぐれて頭痛が軽くなりますよ。
緊張型頭痛の場合は後頭部の温めも効果的
肩こりや首の痛みが気になる場合は、緊張によって頭痛を起こしている可能性もあります。
そのような場合は、後頭部や首を温める方法も頭痛の改善に効果的なのでお試しください。
片頭痛がある場合は自律神経のケアも一緒に
片頭痛は自律神経のバランスが乱れて、引き起こされることもあります。
そのような場合は、自律神経のケアも一緒に行うと効果的です。
次の記事を参考にして、ツボ押しで自律神経を整えてみてください。
頭痛を改善したい場合は鍼灸や整体もおすすめ
緊張型頭痛や片頭痛を改善したい場合は、鍼灸や整体の利用もおすすめです。
整体で姿勢を整えると、肩こりや首コリになりにくくなり、頭痛を予防できます。
また鍼灸で自律神経を整えると、片頭痛の改善も期待できますよ。
熊本のひがし鍼灸整体院では、症状に合わせた施術を行いますので、つらい頭痛でお悩みの場合は、どうぞご相談ください。