「首の付け根を押すと痛いけど、なぜ?」と疑問に思っている場合は、この記事を参考にしてください。
この記事では、首の付け根を押すと痛い理由や対処法を解説します。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
首の付け根を押すと痛い理由
首の付け根を押すと痛い理由は、筋肉がこっていたり、リンパ節が腫れていたりするからです。
筋肉がこっているから
筋肉がこっている場合、硬くなっている場所を押すと痛みが出る場合があります。
姿勢が悪かったり、ストレスが溜まったりして首の筋肉が緊張すると、筋肉がこって痛みがでます。
首がこった場合に押すと痛みが出やすい部位は次のとおりです。
上記の赤い部分が筋肉のコリで痛みが出やすい箇所です。
後頭部や首の骨のすぐわきにコリが出来て、押すと痛みを感じることがあります。
また肩上部も、筋肉がこりやすく痛みが出やすい箇所と考えられます。
リンパ節が腫れているから
リンパが腫れると、その部分を押すと痛みを感じます。
リンパの腫れは次のような箇所に見られやすいです。
上記の赤い部分がリンパが腫れて痛みが出やすい箇所です。
顎の下や鎖骨の上、耳の下などの首の付け根が痛くなりやすいです。
主に首の前面や側方部分でリンパが腫れることが多く、腫れると赤くなります。
熱感を持つこともあり、風邪を引いたときや喉を傷めたときなどにリンパ節を押すと痛みがあります。
首の付け根を押すと痛い場合の対処法
首の付け根を押すと痛い場合の対処法について、筋肉のこりで痛い場合とリンパ節が腫れていたい場合で分けて解説します。
筋肉のこりで痛い場合
筋肉のこりで痛い場合は、ストレッチや温め、ツボ押しで痛みが楽になる可能性があります。
また正しい姿勢で過ごすように気を付けると、首の付け根にこりができにくくなりますよ。
筋肉のこりで首の付け根が痛い場合の対処法を紹介します。
ストレッチをする
首こりで痛みがある場合は、首を後方に倒すようなストレッチがおすすめです。
首の筋肉が伸ばされて痛みがあるので、逆に縮めてあげると痛みが楽になります。
次のようなストレッチを実践してみてください。
上記のように、タオルを首にかけた状態で、前上方にひっぱりながら首を後方に倒すと首の負担を減らしてストレッチができます。
首を温める
首を温めると、血行を促進できるため首こりの痛みが楽になります。
首が冷える場合は、ウォームネックなどを利用して保温しましょう。
入浴する場合は、首まで浸かったり、温かいシャワーを首に当てたりするのも効果的です。
ツボ押しをする
筋肉のこりで硬くなった箇所をツボ押しするのも効果的です。
とくに「天柱(てんちゅう)」や「肩井(けんせい)」などは、首コリや肩こりに効果的なツボです。
適度な力で指圧するとよいでしょう。
肩井の位置
権勢は下の写真のように、ちょうど手を肩に置いた位置にあります。
天柱の位置
天柱は下の写真のように、後頭部の中心部寄りにあります。
首の骨の両脇です。
姿勢を整える
姿勢が崩れるとストレートネックになって、首の負担が増えます。
結果的に首コリになるので、正しい姿勢に整えることも大切です。
とくにデスクワークをしている場合は、座る姿勢が長時間になる傾向になるので、姿勢に注意しましょう。
正しい姿勢で座る場合、上の写真のように骨盤を立てることを意識するとよいです。
そうすると、自然と胸を張った状態になり、背筋を伸ばした正しい姿勢で座れます。
リンパ節が腫れて首の付け根が痛い場合
リンパ節が腫れて首の付け根が痛い場合は、まずは病院を受診しましょう。
リンパ節が腫れている場合、そこで炎症を起こしている場合があります。
むやみに押したり、温めたりすると炎症が悪化して、痛みが強くなる可能性があるので注意が必要です。
感染症や病気の可能性もあるので、放置すると悪化する可能性もあります。
内科や耳鼻咽喉科などの医療機関を受診するとよいでしょう。
首を押していた場合は原因別に適切な対処をしよう
今回は首の付け根を押すと痛い理由と対処法について解説しました。
筋肉のこりで痛い場合は、セルフケアで症状が改善する場合もあるため、今回紹介した方法を試してみるとよいでしょう。
セルフケアでも解消されない場合は、熊本ひがし鍼灸整体院にご相談ください。
一方でリンパ節が腫れて首の付け根が痛い場合は、病院を受診しましょう。
放っておくと、感染症や病気が悪化する可能性もあるので、注意してください。