ホットアイマスクを使用すると目にとって悪い場合もあります。
目に急性の炎症がある場合は、温めると逆効果になるため注意してください。
しかし、その反面でホットアイマスクの良さを実感できる場面もあります。
この記事では、ホットアイマスクが目に悪い場合や効果を実感できる場合について解説します。
筆者の妻が使用したホットアイマスクも紹介しますので、参考にしてください。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
ホットアイマスクは目に悪いこともある
ホットアイマスクは目に炎症があると、逆効果です。ここでは、ホットアイマスクが目に悪い場合について解説します。
急性の炎症が起きていると逆効果
目に急性の炎症が起きていると、ホットアイマスクで温めると、ますます症状が悪化してしまい逆効果になる可能性があります。
急性の炎症が起きている状態とは、目の血管が広がって血液が充満している状態。
ホットアイマスクで温めてしまうと、さらに血行が促進されてしまい炎症が悪化します。
打撲や骨折も同じように、急性期には炎症がひどくなります。そのため、打撲や骨折をしたときは、温めずに冷やしますよね。
目の急性炎症も同じように、温めずにむしろ冷やす必要があるのです。
目に急性の炎症がある場合の症状
アレルギーや打撲、感染性結膜炎になった場合、目に急性の炎症になると考えられます。
目に急性の炎症が起きた場合が、どうなるか知っておけば間違ってホットアイマスクを使う心配もありませんね。
【急性炎症の症状】
- 充血
- 目やにが出る
- 目が痒い
- 発熱やのどの痛みなどを伴うこともある
- 腫れる
急性の炎症がある場合は早めに眼科医に診てもらいましょう。
目に急性の炎症があるときは冷やす
また、目に炎症があるときは、冷やすことで炎症で広がった血管が収縮し、炎症を抑えられます。
保冷剤や氷袋をタオルで巻いて、目に当てると冷やせますよ。
ホットアイマスクの効果を実感できる場合
ホットアイマスクが効果的な場合は、次のとおりです。
- ドライアイでつらいとき
- 目が疲れているとき
- リラックスして睡眠を取りたいとき
以上の場合は、ホットアイマスクを積極的に使っていくとよいでしょう。
ドライアイでつらいとき
ドライアイでつらいときは、ホットアイマスクで目を温めるとショボショボ感が楽になることもあります。
またホットアイマスクで温めるだけではなく、ドライアイの原因に対処することも大切です。
ドライアイの原因は、次のとおり。
- 長時間のパソコンやスマホ操作による瞬き回数の減少
- コンタクトの長時間使用
- 睡眠不足
- 運動不足
涙の分泌量は、生活習慣の影響を受けることもあるため、睡眠をしっかりとり、運動不足の解消を心がけるとなおよいでしょう。
目が疲れているとき
目が疲れると、まぶたが重く感じられたり、かすんだりします。
目の疲れは血流の減少で起こることもあるため、温めると血行が促されスッキリした感覚が得られます。
ホットアイマスクで温めてみて気持ちよい場合は、積極的に利用するとよいでしょう。
リラックスして睡眠をとりたい
ホットアイマスクを目に当てると、リラックスできます。
心地よい温感は体をリラックスモードへと導きます。さらに、目は脳に近いこともあり、よりリラックスを実感しやすいといわれているのです。
リラックスできると、体が睡眠を取りやすい状態となり、寝つきが良くなります。
実際に花王(株)が行った研究でも、就寝時に目の周りを温めると寝つきがよくなり、睡眠の質が改善するという結果が報告されています。
ホットアイマスクの種類
ホットアイマスクには次の3種類があります。
- 電気タイプ
- 使い捨てタイプ
- 小豆タイプ
それぞれについて解説します。
電気タイプ
上記は電気タイプのホットアイマスクです。
パソコンとUSBでつなげて充電できるから便利。
また、シルク素材で肌触りがよい点もポイント。35℃の低温モードと40℃の高温モードで使い分けができます。
マッサージするタイプもありますよ。詳しくを下記をご覧ください。
使い捨てタイプ
使い捨てタイプで有名なホットアイマスクは、「めぐりズムの蒸気でホットアイマスク」ですね。
無香料の商品以外にも、ローズやラベンダー、ゆずなどの香り付きなものもあるから、好みや気分に合わせた使い分けができます。
使い捨ては、使用後の処理が簡単な点がいいですよね。
薬局に行くと、1枚100円くらいで購入できます。
小豆タイプ
小豆タイプは1度購入すると、200~300回くらい繰り返し使える点がポイントです。
電子レンジで温めて使います。
また小豆の適度な重みにより、心地よい温感が目に伝わりやすい点も魅力ですね。
ホットアイマスクは目に悪いこともあるから注意しましょう
参考