鍼灸治療で効果が出るまでの期間は?適切な通院間隔も解説

鍼灸で効果が出るまでの期間

鍼灸の効果が出るまでの期間は個人差による部分も大きいのですが、症状によって傾向があります。

この記事では鍼灸師の経験をもとに、鍼灸の効果が出るまでの期間を肩こりや腰痛、神経痛、自律神経の乱れなどの症状別に解説します。

鍼灸の効果が出るまでの期間を早める方法や、適切な通院ペースについても説明するので、ぜひ参考にしたください。

このページを書いた人

東 大輔(ひがし だいすけ)

熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。

ひがし鍼灸整体院の代表を務める。

臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。

詳しい自己紹介はこちら

目次

鍼灸で効果が出るまでの期間は?

鍼灸で効果が出るまでの期間についてポイントは次の3点です。

  • 効果が出るまでの期間は症状によって異なる
  • 効果を継続させるためには複数回の施術が必要
  • 個人差がある

効果が出るまでの期間は症状によって異なる

効果が出るまでの期間は症状によって異なります。

筋肉の痛みについては、比較的早く効果を実感できる反面、自律神経の乱れによる症状は効果を実感するまでに時間がかかります。

ひがし

効果が出るまでの期間について、「肩こりや腰痛」「神経痛」「自律神経の乱れによる症状」に分けて僕の経験を元に解説します。

肩こりや腰痛

肩こりや腰痛は比較的に、効果を実感するまでの期間が短いです。

とくに急性症状であるぎっくり腰は、1度の施術でも効果を実感でき、多くの場合1~3回で症状が改善します。

一方で慢性症状については、1度の施術でも効果を実感できますが、効果を持続させるために複数回の施術を要することが多いです。

神経痛

坐骨神経痛や腕のしびれ(頚肩腕症候群)などの神経痛は、肩こりや腰痛と比べて効果を実感するまでの期間が長くなる傾向にあります。

とくにしびれの症状が強い場合は、効果を実感するまでに3~5回ほどの施術を要することがあります。

3~5回ほどで症状を実感し始めて5~15回の施術で改善するパターンが多いです。

自律神経の乱れによる症状

自律神経の乱れによる症状は、効果を実感するまでに長期間を要する場合があります。

自律神経の乱れによる症状とは、耳鳴りや突発性難聴、内蔵の不調、うつや不安症などの精神症状などです。

しかし一概にすべての症状で長期間を要するわけではなく、症状が現れてからの期間が短ければ比較的早期に効果を実感できることもあります。

効果を継続させるためには複数回の施術が必要

効果が出た後に、その効果を継続させるためには複数回の施術が必要な場合があります。

これは慢性症状を患っている期間が長いほど、効果を継続させるための施術回数が多くなる傾向です。

ひがし

僕の経験でも、症状を患っている期間と治療に要する期間は比例すると考えています。

個人差がある

効果が出るまでの期間には個人差があります。

その理由には、生活習慣や年齢が関係していると考えています。

たとえば適度に運動をする習慣のある人の腰痛と、まったく運動習慣のない人の腰痛では、前者が効果を実感しやすい傾向にあるようです。

年齢についても若年層の方が、比較的鍼灸の効果が出やすいと感じます。

効果が出るまでの期間を短縮する方法

鍼灸の効果が出るまでの期間を短縮したい場合は、次の点に注意してみてください。

  • 生活習慣に気を付ける
  • セルフケアを実践する
  • 施術当日は激しい運動や飲酒を避ける

生活習慣に気を付ける

まずは生活習慣に気をつけましょう。

鍼灸が対象とする症状は「未病」と呼ばれる状態です。

未病とは、病気になる一歩手前の状態で、生活習慣に気を付けるだけでもずいぶんと症状の改善が期待できる場合があります。

たとえば自律神経の乱れは、睡眠の影響を受けます。

そのため鍼灸で睡眠の質を高めたうえで、睡眠時間を確保すると長期間に及ぶやすい自律神経の乱れによる症状の改善が早まります。

セルフケアを実践する

自宅でストレッチやトレーニングなどのセルフケアを実践すると、鍼灸の効果を実感しやすくなります。

とくに鍼灸師から自宅でセルフケアを実践するようにアドバイスを受けた場合は、その通りにすることで効果が出るまでの期間が早くなります。

施術当日は激しい運動や飲酒を避ける

施術当日に激しい運動や飲酒をすると、鍼灸の効果を妨げる可能性があります。

そのため鍼灸の効果が出るまでの期間を早くしたい場合は、それらの行動を避けることが大切です。

鍼灸を受けると、体が回復状態になるので、いつもより早めに就寝して回復を促進するのもおすすめです。

鍼灸を受けるベストな通院間隔

鍼灸を受けるベストな通院間隔は、症状の程度によって異なります。

症状が改善して日常生活に支障がなくなるまでは、週に1~2回ペースがおすすめです。

症状が改善したあとは、月1~2回程度の通院で効果を持続させる状態を目指しましょう。

症状が戻りきらないうちに、次の施術を受けて徐々に状態を上げていくイメージで通院をすると、症状が改善されやすいです。

鍼灸の効果が出やすい通院の方法

効果が出やすい通院の方法1

慢性症状の場合、1回の治療で体の状態がよくなってもすぐに元に戻ります。

効果が出やすい通院の方法2

そこで、以前の状態に戻りきるまでの再度、施術を受けると徐々に鍼灸の効果が増幅されます。

はじめは週に1~2回の通院ペースがベストです。

効果が出やすい通院の方法3

以上を繰り返していくと、徐々に体調の良い期間が伸びていきます。

体調の良い期間が伸びるのと並行して鍼灸を受ける間隔も徐々に広げていくと、治療が成功しやすいですよ。

適切な間隔で鍼灸を受けて効果を実感しよう

鍼灸の効果が出るまでの期間は、症状や個人差によって異なります。

また慢性症状に悩まされていた期間が長いほど、それに比例して効果の継続に要する治療回数も多くなる傾向にあります。

鍼灸の効果が出るまでの期間を短くしたい場合は、生活習慣に気を付けたり、セルフケアを実践したりするとよいでしょう。

また適切な間隔で鍼灸を受けることも、治療を成功させる上では重要です。

ひがし鍼灸整体院では、適切な間隔で通院して効果を実感していただけるように施術計画をしっかりとお伝えします。

鍼灸の効果が早く出るように、セルフケアや生活習慣のアドバイスにも力を入れていますので、お困りの症状があればどうぞご相談ください。

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この記事を書いた人

熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
医師のコラム記事を代筆したり、健康関連のWebメディアに寄稿したりする活動も行っている。
プライベートでは3人娘の父
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