日常的な精神不安やイライラでお困りの場合は、お灸を試してみてはいかがでしょうか。
適切なツボに適度な温感のお灸を据えると、リラックスできて、心のモヤモヤがスッキリしますよ。
この記事では、精神不安やいらいらに効果のあるおすすめのツボを5つ紹介します。
さらに手軽にできるお灸や本格的な台座灸を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
精神不安やイライラにおすすめのツボ5選
精神不安やイライラにおすすめのツボは次のとおりです。
- 太衝(たいしょう)
- 郄門(げきもん)
- 神門(しんもん)
- 百会(ひゃくえ)
- 膻中(だんちゅう)
それぞれの位置を解説するので、参考にしてください。
太衝(たいしょう)
太衝は、足の親指と人差し指の骨が交わるところにあります。
指先から足首に向けて指を滑らせると、骨にあたるので、その部分にお灸を据えましょう。
郄門(げきもん)
郄門は手のひら側の腕にあります。
手首と肘のちょうど真ん中あたりです。
神門(しんもん)
神門は手首のシワの上にあり、小指側です。
手首の一番外側にある小指の腱の内側にあります。
百会(ひゃくえ)
百会は頭頂部にあります。
両側の耳の一番高い部分を頭部に向けて結んだラインと、頭部中央のラインが交わるところです。
膻中(だんちゅう)
膻中は、両側の乳首を結んだ中央部にあります。
手軽にお灸をする方法
手軽にお灸をする場合、日用品で代用するとよいでしょう。
カイロや蒸しタオルを使って、百会や膻中を温めると、リラックスできます。
カイロを使う
カイロを百会や膻中といったツボに置くと精神の不安やイライラを和らげる効果が期待できます。
蒸しタオルを使う
カイロがない場合は、蒸しタオルを利用するのも有効です。
タオルをビニール袋があれば、温感が長持ちする蒸しタオルの完成です。
蒸しタオルは後頭部や目に置いて使っても、リラックスできて自律神経を整える効果が期待できます。
次の記事では、蒸しタオルの作り方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
本格的にお灸をする方法
本格的にお灸をする場合は、台座灸や貼るタイプのお灸を使うとよいでしょう。
貼るタイプのお灸は火を使わずに済むため、煙も立ちません。
それぞれについて解説します。
台座灸を使う
本格的にお灸をする場合は、台座灸と呼ばれる市販のお灸を利用するとよいでしょう。
太衝や神門、郄門などの手足のツボであれば、自分でお灸を据えられます。
台座灸のなかには、次のように臭いが少ないタイプのお灸もありますよ。
貼るタイプのお灸を使う
現在は、火を使わずに済む貼るタイプのお灸も販売されています。
手軽にお灸をできるので、試してみてください。
精神不安やイライラを取り除くお灸のコツ
精神不安やイライラを取り除くためには、静かな環境に身を置いて、お灸の熱感に意識を向けるといいですよ。
そうすると、イライラの原因となる負のイメージを頭から追い出せます。
静かな環境でお灸をする
お灸をする際は、静かな環境の方がよりリラックスできます。
お灸に要する時間も、ほんの数分なので1日のなかでお灸のための静かな時間を作ってみてはいかがでしょうか。
お灸の熱感に意識を向ける
お灸の感覚に意識を向けると、精神不安やイライラの原因となる負のイメージから意識を反らすことができます。
常に精神不安やイライラを抱えてしまうのは、その原因となるできごとが頭から離れないからかもしれません。
お灸の時間を今に集中する時間に変え、負のイメージから意識を反らす時間にしてみてはいかがでしょうか。
次の記事では、今に集中するコツや今に集中すると不安を解消できる理由を解説しています。
興味がある場合は、ぜひご覧ください。
お灸で精神不安やイライラを和らげよう
今回はお灸で精神不安やイライラを和らげる方法を解説しました。
お灸の暑さはさまざまななので、はじめてお灸をする場合は、はじめに温感の少ないものから試してみましょう。
お灸で精神不安やイライラが和らぐ場合は、日々のルーティンとして実践してみてください。
熊本のひがし鍼灸整体院では、鍼灸や整体で自律神経を整え、心の状態を安定させる施術を行っています。
精神不安やイライラでお困りの場合は、ぜひご相談ください。
次の記事では鍼灸で自律神経が整う理由を解説していますので、どうぞご覧ください。