重いものを持って急に腰痛になったらどうする?予防法や対処法について解説!

重いものを持った瞬間に腰が痛くなった経験はありませか?

引っ越しなどで普段やり慣れていない重量物を運ぶと腰痛になることがありますよね。

また重量物の運搬を仕事にしている場合は、腰に疲労が蓄積して急に痛くなることもあります。

この記事では、重いものを持った瞬間に腰が痛くなる理由や予防法、対処法について解説します。

重いものを持って腰痛に場合は、ぜひ参考にしてください。

このページを書いた人

東 大輔(ひがし だいすけ)

熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。

ひがし鍼灸整体院の代表を務める。

臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。

詳しい自己紹介はこちら

ひがし

次の動画では、急な腰痛「ぎっくり腰」を改善する方法を解説しています。ぜひ、ご覧ください。

目次

重いものを持った瞬間に腰痛になる理由

重いものを持った瞬間に腰痛になる理由は、次のとおりです。

  • 筋肉疲労が蓄積されていたから
  • 急激に筋肉が収縮したから
  • 腰に炎症が起きたから
ひがし

まずは腰痛になる理由を確認して、対策を考えましょう。

筋肉疲労が蓄積されていたから

デスクワークや立ち仕事などによる筋肉疲労が溜まると、重いものを持ち上げたことがきっかけで腰痛を発症する場合があります。

他にも次のような習慣や動作は、腰に負担をかけ筋肉疲労が蓄積する原因になります。

  • 長距離運転
  • 介護や農作業などの前かがみになる仕事
  • スポーツのやり過ぎ
  • 妊娠中の反り腰姿勢

以上の習慣や行動による筋肉疲労を軽減させるためには、日ごろから硬くなった筋肉を伸ばしたり、ほぐしたりしてケアすることが大切です。

急激に筋肉が収縮したから

急な腰痛はぎっくり腰と呼ばれることもありますが、原因の多くは大腰筋と呼ばれる筋肉の急激な収縮です。

急な腰痛の原因となる「腸腰筋」

大腰筋は腰の骨(腰椎)と下半身の大腿骨をつなぐ筋肉です。

大腰筋が急激に収縮すると骨盤を起こせなくなり、腰を伸ばそうとすると激しい痛みに襲われます。

次のような場合で大腰筋は緊張して硬くなるので、注意が必要です。

  • 運動不足で股関節を動かす機会が少ない場合
  • 冷たいものの飲み過ぎで腹部が冷えて血行不良になった場合
  • 重いものに身体の筋肉が耐えられなかった場合

急な腰痛に悩まされている人は、以上の事項を避ける生活を送ると予防できる可能性があります。

腰に炎症が起きたから

腰に炎症が起きると急な腰痛に襲われることがあります。

腰に炎症が起きやすい人は、腰椎ヘルニアなどの腰の病気を抱えている人です。

また中腰の姿勢を持続したり、デスクワークを長時間行ったりすると、重いものを持たずとも腰に炎症がおこることもあります。

腰に炎症が起きた場合は冷やしたり、冷シップなどを貼ったりするのが有効です。

無理に腰を動かそうとせずに安静にするようにしましょう。

重いものを持った時に起こる急な腰痛を予防するには?

急な腰痛を予防するには、次の点に注意してください。

  • 重いものを持った状態で腰をひねらない
  • 腰を曲げずに重いものを持ち上げる
  • 日頃からお尻の筋肉を強化しておく
ひがし

ここは、かなり重要です。ぜひ、チェックしてください!

重いものを持った状態で腰をひねらない

腰の骨はひねる動きに弱いため、重いものを持った状態で腰をひねると急に腰が痛くなる可能性があります。

そのため重いものを持った状態で腰をひねらないようにしましょう。

腰の骨は腰椎と呼ばれる5つの骨が重なってできていますが、全部で5度しか回りません。

そのため重いものを持った状態で腰をひねると、本来は動けないはずの角度まで動いてしまって痛める恐れがあるのです。

とくに座った状態で腰をひねりながら重いものを持ち上げるのは危険です。

骨盤が固定されているため、ひねりの動作による腰への負担が大きくなります。

腰を曲げずに重いものを持ち上げる

腰を曲げずに重いものを持ち上げると、腰への負担を軽減できるため、急な腰痛を予防できます。

腰骨(腰椎)のカーブを維持すると腰への負担を軽減できる

上の図のように腰椎は、前方へとカーブした状態になっていて、これを前弯と呼びます。

腰への負担を軽減するためには、この前弯の形をなるべく崩さないようにすればよいです。

腰への負担の少ない重いものの持ち上げる方法

腰を曲げずに重いものを持ち上げるためには、次のように骨盤を立てた状態で上半身を地面に向けて真っすぐに下ろします。

重いものを持ち上げるときの良い姿勢

一方で次のように膝を曲げずに腰を曲げて重いものを持ち上げようとすると、腰への負担が増加します。

重いものを持ち上げるときの悪い姿勢

急な腰痛の原因になるため、注意しましょう。

腰を曲げずに重いものを持ちあげるためには、下半身の筋力が欠かせません。

日頃からお尻の筋肉を強化すると、腰痛の予防になります。

日頃からお尻の筋肉を強化しておく

日ごろからお尻の筋肉を強化しておくと、骨盤が安定するため腰を痛めににくくなります。

腰を曲げずに重いものを持ち上げる動作もできるようになるため、お尻のトレーニングはおすすめです。

お尻の筋肉については次の記事で詳しく書いているので、参考にしてください。

重いものを持って腰痛になった場合の対処法

重いものを持って腰が痛くなった場合は、次のように対処しましょう。

  • 熱感がある場合は冷やす
  • 股関節を動かして筋肉の緊張を緩める
  • 医療機関を受診する

それぞれについて詳しく解説します。

熱感がある場合は冷やす

腰に熱感がある場合は冷やしましょう。

背中と腰に触れて、腰があったかい感じがすれば熱を持っています。

熱感がある状態は、炎症がひどくなっている状況ですので、冷やして炎症を抑えると痛みを軽減できます。

股関節を動かして筋肉の緊張を緩める

股関節を動かして大腰筋の緊張を緩めると重いものを持って腰痛になった状態を解消できる可能性があります。

股関節を動かす際にポイントは、次のとおりです。

  • はじめは仰向けや座った状態から股関節を動かす
  • 腰に痛みがでないように少しずつ股関節を動かす
  • 腰はなるべく動かさない
ひがし

次の動画で股関節の動かし方を解説しているので、参考にしてください。

改善方法を実践するところからはじまります。

医療機関を受診する

ぎっくり腰になったら、医療機関を受診しましょう。

腰痛の原因にはヘルニアやすべり症などの腰の病気以外にも内科的な疾患が潜んでいる場合もあります。

まずは医療機関を受診して、重篤な症状がかくれていないか確認するようにしてください。

急な腰痛には鍼灸や整体も有効

急におこった腰痛には鍼灸や整体も有効です。

医療機関で処方された痛み止めが効かなかった場合や、腰痛を繰り返さないようにしたい場合などに相談するとよいでしょう。

当院でも急に起こった腰痛に対応可能ですので、痛みを和らげたい場合はぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
医師のコラム記事を代筆したり、健康関連のWebメディアに寄稿したりする活動も行っている。
プライベートでは3人娘の父
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