肩こりを感じない人でも、肩や首の柔軟性の有無をチェックしておくことをおすすめします。
肩こりを無自覚な人ほど、肩や首の柔軟性がないことに気づいていないことが多いです。
肩や首の柔軟性がないままで、今の生活を続けると、腕が上がらなくなったり、首が動かなくなったりして生活に大きな支障になることがあります。
今回は、肩こりを感じていない人がチェックすべき肩や首の柔軟性について解説します。
具体的なチェック方法を3つ紹介するので、ぜひ確認してみてください。

このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
肩こりを感じていない人が注意すべきこと
肩こりを感じていない人でも、知らず知らずのうちに肩や首の関節が硬くなって腕が上がらなくなったり、首が曲がらなくなったりすることがあるので注意しましょう。
とくに肩こりになりやすい生活習慣にも関わらず肩こりを実感していない場合は、肩首の柔軟性をチェックすることをおすすめします。
肩や首の柔軟性をチェックすべき人
次のような人は、肩の柔軟性をチェックして肩こりがないかどうかをチェックした方がよいでしょう。
- 日ごろからまったく運動をする習慣がない
- 日常的に腕を高く上げる機会がない
- 長時間のデスクワークをするのが日常である
- 肩が冷えている
- 猫背である
以上の場合は、自覚がないままに肩こりになってしまい、首や肩周りの筋肉が固まって関節を動かせる範囲が狭くなっているかもしれません。
次の検査方法を実施してみてください。
肩こりを感じていない人向けの隠れ肩こりチェック
肩こりを感じていない人も、肩や首の関節の動きをチェックして隠れ肩こりではないかどうか確認してみましょう。
隠れ肩こりは、次のようにチェックをしてみてください。
- 腕を高く上げる
- 首を後ろに倒す
- 肩甲骨を回す
それぞれについて画像付きで解説します。
腕を高く上げる

腕を高く上げた際に、腕が両耳につけば正常です。
一方で、腕が両耳につかない場合は肩回りの筋肉が硬くなった「隠れ肩こり」の可能性があります。
首を後ろ倒す

首を後ろに倒して痛みが無かったり、上の写真の範囲まで曲げられたりする場合は正常です。
そうではない場合は、首のこりやストレートネックが原因で動かせる範囲が狭くなっている可能性があります。
肩甲骨を回す

肩甲骨を回すとゴリゴリを音がなったり、円を描けなかったりする場合は隠れ肩こりの可能性があります。
隠れ肩こりだった場合に、実践した方がよい取り組み
隠れ肩こりだった場合は、次のような取り組みを実践するとよいでしょう。
- 入浴をする
- ストレッチをする
- 散歩をする
筋肉を温めたり、動かしたりして血行を促進して硬くなった筋肉をほぐしましょう。
入浴をする
入浴をすると肩回りの血行を促進して、隠れ肩こりを解消できる可能性があります。
肩まで入浴することで、心身共にリラックスして1日の疲れを癒す効果も期待できます。
ストレッチをする
ストレッチをして猫背姿勢を改善しましょう。
隠れ肩こりの場合は、猫背が原因となっている場合も多いです。
背中が丸くなることで肩甲骨も動かしづらくなっているので、次に紹介する記事を参考にして、猫背改善ストレッチを実践してみてください。

散歩をする
散歩をする際は、大きく腕を振ってなるべく肩甲骨や肩の関節を動かすようにしましょう。
全身の血行を促進しながら、肩回りの筋肉を動かすことで、肩こり改善について高い効果が期待できます。
肩が凝ってると言われる場合は?
他人から「凝ってますねー!」と肩こりを指摘されることがあります。
しかし、他人から指摘される「凝ってますねー!」は気にする必要はありません。
肩こりの症状自体は自覚的に感じるものです。
肩の筋肉が硬い人でも肩こりを感じない人がいる反面、肩の筋肉が柔らかい人でも肩こりを訴えいる人もいます。
つまり肩こり自体は感じなければ放っておいても問題はなく、ツラければ何らかの対処をした方がよいといえるでしょう。

首と肩が正常な範囲で動かせるかどうかは、チェックしてくださいね。
肩こりを感じない人も関節の可動域をチェックしてみよう
肩こりを感じていない場合でも、肩や首の関節が動く範囲が狭くなっていることがあります。
放っておくと、ますます関節が硬くなって日常生活の支障になることもあるため注意しましょう。
今回は、肩こりを感じない人にも実践してもらいたい肩と首の関節を動かすチェック方法を紹介しましたので、ぜひ実践してみてください。
当院は隠れ肩こりの改善もサポートしているので、お困りの場合はご相談ください。

