人間は生理的に寝起きは体が硬くなるようになっています。
しかし、就寝中の環境や前日の筋肉疲労でさらに体が硬くなることもあるため注意が必要です。
寝起きで体があまりにも硬いと、肩こりや腰痛の原因にもなるので、スムーズに動かせるように対策をしてみましょう。
この記事では、寝起きの体が硬い理由と寝起きでバキバキの体におすすめのストレッチを解説します。
寝起きでも体をスムーズに動かしたい人は参考にしてください。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
寝起きの体が硬い理由
寝起きの体が硬い理由には、筋肉の血行不良が大きく影響します。
さらに前日の筋肉疲労が残されていると、筋肉痛で硬くなったように感じられます。
具体的には次のような理由が考えられます。
- 自律神経の影響で筋肉の血行が悪いから
- 就寝中に体を動かす範囲が狭いくて筋肉の血行が悪いから
- 前日の筋肉疲労が残っているから
それぞれの理由について詳しく解説します。
自律神経の影響で筋肉の血行が悪いから
自律神経が影響することで、体を動かすための血流が減少して体が硬くなると考えられます。
就寝中の自律神経のバランスは、副交感神経が交感神経に比べて優位な状態です。
副交感神経が優位になると、内蔵を働かせるために血液が内臓へと運ばれます。
その結果、体を動かすための筋肉の血行が悪くなり、体が硬くなります。
これらは生理現象であるため、寝起きで体が硬くなることは、健康な人に起こり得ることです。
就寝中に体を動かす範囲が狭いくて筋肉の血行が悪いから
就寝中は身体が動かす範囲が、日中の活動時に比べて狭くなるから寝起きで体が硬くなります。
筋肉は動かさないと、血行が悪くなり固まるようになっています。
長時間、椅子に座っていると筋肉がこわばってくるのと同じ状態です。
ソファーや狭いベッドなど、寝返りを打ちにくい環境で就寝すると、ますます身体を動かさなくなります。
就寝中に寝返りを打ちにく状況は、体が固まることによる肩こりや腰痛の原因になるため、注意が必要です。
ベッドや布団などの眠るのに適した環境で就寝するようにしましょう。
前日の筋肉疲労が残っているから
前日の筋肉疲労が残っていると、筋肉痛が起きて体が固まったように感じます。
日ごろから運動に慣れていない人が急に激しい運動をすると、筋肉痛も悪化するので注意しましょう。
筋肉痛を次の日に持ち越さないためには、入浴で血行を促進して疲労物質を流すと、筋肉疲労の回復をサポートできます。
運動後は、30分~1時間程度のクールダウンの時間を設けて筋肉の熱を冷ましてから入浴するようにしましょう。
朝からバキバキの体におすすめのストレッチ
寝起きでバキバキの体には、筋肉の血流量をアップさせるような少し体を動かすようなストレッチがおすすめです。
ここでは、次のストレッチを紹介します。
- 股関節のストレッチ
- 背骨のストレッチ
- 肩甲骨のストレッチ
それぞれ写真付きで解説するので、ぜひ実践してみてください。
股関節のストレッチ
股関節を開いたり、閉じたりするストレッチからはじめましょう。
1.股関節を開く
まずはリラックスして太もも内側の筋肉を伸ばしましょう。
2.股関節を閉じる
股関節を開いたら、両側の膝がくっつくように股関節を閉じます。
起床後すぐに身体を慣らすような感覚で取り組んでみてください。
背骨のストレッチ
背骨の両サイドにある脊柱起立筋を伸ばしたり、縮めたりしましょう。
呼吸を意識すると、筋肉に酸素を届けやすくなり、硬くなった体をさらに効果的ほぐせます。
背中を反る
息を吸いながら背中を反ります。
背中を丸める
次に息を吐きながら背中を丸めましょう。
肩甲骨のストレッチ
肩甲骨には僧帽筋と呼ばれる大きな筋肉がついています。
肩甲骨を動かすようなストレッチで、僧帽筋の血流をアップして寝起きの硬い筋肉をほぐしていきましょう。
両手を肩の前方につける
両手を肩の前方につけると肩甲骨を回しやすくなります。
肩甲骨を大きく回す
両側の肩甲骨同士を近づけるような感覚で回すと、より効果的に筋肉を動かせます。
寝起きで硬い体をストレッチでほぐしてみよう
今回は寝起きの体が硬い理由と、それを解消するためのストレッチを紹介しました。
寝起きの体が硬いのは、筋肉の血行が悪いからです。
今回紹介したストレッチで筋肉の血行を改善すると、寝起きでも体をスムーズに動かせるようになりますよ。
ぜひ、実践してみてください。
すでに腰痛や肩こりで悩んでいる場合は、次のストレッチも試してみてください。