坐骨神経痛になると、腰の痛みだけではなく、お尻や下半身の痛みがつらくて仕事どころではなくなりますよね。
当院にも、次のように訴えて来院する方が多いです。
「まずは座った姿勢だけでも楽になりたい!」
「デスクワーク中の坐骨神経痛をなんとかしたい」
座った時の坐骨神経痛の痛みを楽にしたい場合は、骨盤を立てて座ることと、座面が柔らかい椅子に座る点がポイントです。
この記事では、坐骨神経痛が楽になる座り方について解説します。
バスタオルや骨盤矯正クッションを利用した座り方も説明するので、最後までご覧ください。
このページを書いた人
東 大輔(ひがし だいすけ)
熊本県熊本市出身・在住の柔道整復師、鍼灸師。
ひがし鍼灸整体院の代表を務める。
臨床歴約10年で鍼灸と整体施術により、健康に悩む人の回復をサポート。
動画でも解説しているので、どうぞご覧ください。
坐骨神経痛における座り方のポイント
坐骨神経痛における座り方のポイントは、次の2点です。
- 骨盤を立てる
- おしりの負担を軽減する
まずは痛くならないためのポイントを見ていきましょう!
骨盤を立てる
骨盤を立てて座ると、自然と腰に負担の少ない座り方ができます。
腰に負担の少ない座り方とは、腰骨(腰椎)の前方への適度なカーブ(前弯)が保たれた状態です。
上の画像のように腰椎が適度に前方へカーブしていれば、腰の負担は少ないといえます。
しかし腰椎が曲がると、腰の負担が大きくなり、坐骨神経痛の原因となるヘルニアやすべり症などが悪化する恐れがあります。
腰への負担の減らして座るために、骨盤を立てることに意識を向けましょう。
お尻の負担を軽減する
椅子の座面が硬いと、お尻の負担が増えて坐骨神経痛が悪化します。
坐骨神経はお尻を通って、下半身に伸びています。
そのため、お尻の筋肉に負担がかかって硬くなると、坐骨神経痛が悪化する可能性があるのです。
さらにお尻そのものが痛くなることもあり、仕事ができないほどの痛みに襲われることもあります。
座面が硬い場合は、クッションを使うといいですよ。
詳しくは後述するので、ぜひご覧くださいね。
坐骨神経痛になった場合の椅子の座り方
坐骨神経痛になった場合、背中を丸めた座り方は腰に負担がかかるため避けた方がよいです。
一方で、骨盤を立てて座ると腰への負担を軽減できるため、正しい座り方といえます。
バスタオルを使った座り方についても解説するので参考にしてください。
背中を丸めると腰の負担が増える
上記のような腰を丸めた座り方をすると、腰への負担が大きくなり、坐骨神経痛が悪化するので注意しましょう。
骨盤を立てると腰への負担を軽減できる
腰に負担がかからない正しい姿勢で座るには、骨盤を立てることを意識するだけです。
背中を伸ばそうと力を入れると、腰の筋肉が過度に緊張したり、反り腰になったりするため注意しましょう。
バスタオルを使うと楽に正しく座れる
骨盤を立てて座り慣れていないと、疲れてしまい、なかなか維持できないこともあるでしょう。
そのような場合は、バスタオルをお尻の後方に敷いて骨盤を支えるようにしてみてください。
比較的楽に骨盤を立てられるようになります。
上の写真のように、骨盤の後面を丸めたタオルで支えるイメージです。
バスタオルを丸めて半分くらい残す
バスタオルを椅子に敷く場合は、バスタオルを丸めて半分くらい残すとお尻にフィットしやすくなります。
丸みの大きさは体格によって異なるので、自分に合った大きさに調節してください。
タオルを使った座り方については、次の記事も参考にしてください。
坐骨神経痛になった場合の床での座り方
坐骨神経痛になった場合、床に座る際も腰を丸めないようにしましょう。
正座は腰への負担を軽減できる
上の写真のような正座の姿勢だと、比較的骨盤を立てて座りやすくなるため、腰への負担を軽減できます。
しかし正座は膝に負担がかかるので、長続きしません。
そのような場合は、あぐらで骨盤を立てて座るようにしましょう。
バスタオルを使うとあぐらでも腰への負担を軽減できる
あぐらの状態で骨盤を立てるのは難しい方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、丸めたバスタオルを床に敷いてその上にあぐらで座ると骨盤を立てやすくなります。
坐骨神経痛の痛み緩和!お尻への負担を軽減する方法
坐骨神経痛のときに固い座面に座るとお尻が痛くて、つらいことが多々あります。
そのため、なるべく座面が柔らかい椅子に座るとよいでしょう。
座面が硬い椅子にしか座れない場合は、骨盤矯正クッションを利用するのもおすすめです。
骨盤矯正クッションを使うのも1つの手段
骨盤矯正クッションは、楽天やアマゾンなどのECサイトで3,000円~5,000円くらいで販売されています。
低反発で柔らかい造りで、クッションの後方が前方に比べ高くなっているものを購入するとよいでしょう。
次の記事では骨盤矯正クッションについて解説しているので、どうぞご覧ください。
坐骨神経痛になったら腰とお尻の負担を軽減して座ろう
坐骨神経痛になったら、腰とお尻の両方の負担を軽減する座り方をすると痛みが和らぎます。
今回は、坐骨神経痛の痛みを和らげる正しい座り方について解説しました。
さらにバスタオルやクッションなどの道具を使って工夫する方法も紹介したので、ぜひ参考にしてください。
坐骨神経痛がつらい場合は、整体と鍼灸を組み合わせた当院の施術を受けていただくのもおすすめです。
整体で骨盤の状態を整え、鍼で痛みを緩和します。
坐骨神経痛でお困りの場合は、熊本のひがし鍼灸整体院にご相談ください。